家族三人で車で広島に向った。
小雨の中を走りながら、実家方向に大きな雲が上がっているなぁ
と思っていたが、近くまで来て、それが雲ではなく工場の煙だと
わかった。実家近くにはパルプ工場があって、いつも煙突から煙
がもくもくと出ているのだ。
海辺で、気候もよくていいところなのだが、この煙のせいで空気
が臭い。この臭いがすると、実家に帰ってきたのだと実感する。
帰省するたびに、新しいお店ができて、少しずつ便利になってい
る。これは、素直に喜ぶべきことなのだろうか。
*煙突から煙
びわ湖畔に暮らす翻訳家の物語
便利さと環境のよさはなかなか共存できませんからね。これは人間の無理な欲求なのかもしれませんけど。
工場の煙の匂いで「帰ってきた」と感じるんですか。わかりやすくていいですね、とは簡単に言えませんね(笑)