美容室難民(またの名を美容院ジプシー)



私はずぼらな性格で、ファッションに気を遣うわけでもなく、化粧もいい加減。なので、ヘアスタイルも無頓着。とにかく手間がかからないのが一番と思っているので、パーマもかけず、「ブロー」なんてできないから、ドライヤーでガ~ッと乾かすだけ。だから、それでも大丈夫な髪型であればOK。とはいえ、昔はさらさらのストレートヘアが自慢でしたが(?)、今は白髪染めも必要となり、髪質も髪の量も劣化し、髪がうまくまとまらなかったりするわけです。

皆さん、「行きつけの美容室」っていうのが、あるものなのでしょうか?
私は何度も引越したこともあってか、いまだに「行きつけの美容室」がありません。

今の家に引っ越してから、近所に新しくできた美容室に行ってみたのですが、美容師さんは感じよく、サービスも良かったものの、仕上がりに満足できませんでした。ブローで、髪の印象ってかなり変わるんですね。自分ではブローできないんだから、満足できなかったヘアスタイルはその日だけのものなんですが、「なんか違うなぁ」という印象が拭えず、「こんな頭で外を歩きたくない」なんて思ってしまって。ヘアスタイルに無頓着という割りに、文句言ってますね。

それで、今度は同じく近場の別の美容室に行ってみました。美容師さんの技術もしっかりしていて、サービスも良いのですが、ここも最初から違和感が…。シャンプーを担当してくれるアシスタントの若い女性が、私とは1ミリたりとも接点がなさそうなタイプで(それはそれでいいのだけど)、心地よい空気が一切ないのです。いや、相手は感じよく接してくれているとは思うのですが、しらじらしいというか、本当の意味での親しみをこめた雰囲気が感じられない…。それは美容師さんも同じ。私は入りこめない、馴染めない空気感…とでもいうのでしょうか。

自分たちの世界が出来上がっているのはいいことだし、自分の技術に自信を持つのもいいことだと思います。でも、「こういう髪にしましょう!」という提案が半ば強引で、「ほら、こんなに素敵に出来上がりましたよ~!」と最後に自画自賛されたときには、「ここも、なんか違うなぁ」という思いでいっぱいでした。

なのに、なぜかここには通い続けたんですよ、私。「行きつけの美容室」が近くにある方がいいかなぁと思って。ちょっと合わないタイプの人たちだけど、技術は確かだし。でも行くたびに、なんだかちょっと口の中がざらざらしたような気持ちが残るのです。上手く説明できないけど、それは…

たとえば、私はあまりショートにしたくないのに、美容師さんの好みで、思ったよりも毎回ショートになっていくこと。

たとえば、肩だけでなく頭までコリコリの私にとって、美容室でのシャンプーは至福の時間だったのに、私よりずぼらな雰囲気のアシスタントさんのシャンプーは大雑把で、最後のマッサージも形だけでいい加減なこと。

たとえば、私の髪のことを心配して言ってくれているのかも知れないけれど、隙あらば高いサービスやシャンプーを売りつけようとしているのかも…と思ってしまうこと。

たとえば、美容室ではリラックスしてゴージャスな雰囲気を楽しみたいので、どうせなら高級なマダム向け雑誌を読みたいのに、目の前に女性週刊誌を始めとする、私が普段読むこともない雑誌を何冊も置かれること。(店内には高級マダム向け雑誌もあるのに、私はゴシップ雑誌を好むタイプと思われているのでしょうか!?)

たとえば、なるべくなら会話をしたくなくて、おとなしくしている私に、気を遣って差しさわりのない会話を振ってくれるのはわかるのですが、ついこちらも話に乗ったりすると、途端にさら~っと流されてしまって、「こっちも気を遣って話を弾ませようとしたのに、客の話を盛り上げる気はないんかい!?」と、やるせなさに襲われること。

そして最後に、いつも同じCDがエンドレスで流れていること。前から「飽きないのかなぁ?」と気になってはいたのですが、今月はさすがにクリスマス音楽に替わっていたので、「きょうはあのCD、聞かなくてすむ!」と喜んだのも束の間、私は聞いたことのないカントリーウェスタン調の明るいクリスマスソングが延々と流れて、げっそり。音楽なんて、それぞれ好みがあって当然だし、カントリーウェスタンが悪いというつもりは毛頭ないですが、私が思うに、カントリーウェスタンが好きだから、そのCDを流しているわけではないのでしょう。恐らく、クリスマスCDの安いのをみつけて、テキトーに買ってきたのではないでしょうか。いや、別にそれだって悪いことじゃないし、全然構わないけど、私にとっては、その音楽が流れている、あの空間はまったく心地よくなかったということ。

だから、もう二度とあの美容室には行かないと思います。来年から、また美容室を探して彷徨うことに…。

最後に、クリスマスソングといえば、私は『O Holy Night』(日本語では『さやかに星はきらめき』)が大好きです。

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