新しい朝の習慣

街の家に越して来てから、夫のお弁当を作っていなかった。夫が「いらない」というので、「なるほど、昇進したからお昼休みも外に食べに出る機会が増えたのかな」と真に受けていたのだが、そのわりにはコンビニ弁当やパンのレシートが財布から出てくる。もしかして、女性スタッフの手前、お弁当持参は恥ずかしいのかな?と思ったりもしたが、よ~く訊いてみたら、どうやら私に気を使っていたようだ。

母が亡くなって、引越しや転校でバタバタしていたし、私をゆっくりさせてあげようと思っていたのだろう。そんなことにも気づかなかった鈍感な私!

街の家に越して、夫の職場も近くなり、夫が朝、家を出る時刻は以前と違って息子より遅くなった。スーパーも近所にあるし、山の家にいた頃より、お弁当作りの負担は実はぐんと減っているのだ。

そんなわけで、ついにお弁当作り再開! 料理はあまり得意ではないけれど、コンビニ弁当やパンばかりでは、体調が心配だし。ついでに起床時刻を早めたことで、早朝のニュース番組が面白いことを発見し、なんだか得した気分。

地上波の全国放送では(ある勢力に)都合の悪いことは報じなかったり、当たり障りのない表現でごまかしたりすることが多いけど、ローカル番組で、しかも早朝の時間帯だと、同じニュースでも核心に触れるような情報や本音が出てくることがあって面白いのだ。

まさに「早起きは三文の得」! そして、夫の心遣いに感謝!!

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最近の家電は難しい

山の集落には地デジも高速インターネットもなかったが、ここに引っ越してからは新たにHDD内臓型の地デジ対応のテレビを購入し、ケーブルテレビと光回線も契約した。ああ、夢のような生活!と思っていたが、ケーブルテレビの録画がうまくいかない。録画予約が勝手にキャンセルされるというアクシデントが続出。機械に強い(はずの)夫がいろいろ試してみたが事態は改善されなかった。「内臓型がよくないのよ!」と、なんの根拠もなく私が言ったせいか、いや、それとも夫は最初からそれを狙っていたのか、結局HDDレコーダーをもう1台買ってみようという話になり、とうとう私も乗せられてしまった。

先日、そのレコーダーを設置して、これで問題は解決かと思われた。地上波の番組は内臓HDDに、ケーブルテレビの番組はもう1台のHDDに録画することにして、いくつか録画予約を入れてみた。あとでちらっとチェックしたら、ちゃんと録画されていたので、ああよかったと思っていたのだが…。

それをきょうになって再生してみたら、なんと…音声が入ってないのだ! しかも不思議なことに、ケーブルテレビのある特定のチャンネルの番組だけ。別のチャンネルはきちんと録画されている。

うう、こうなったら、もう何が何だかわからない。夫もいろいろ調べてくれたが、原因はいまだに不明。とりあえず、そのチャンネルだけは内臓型HDDで録画するか、リアルタイムで視聴するようにしているのだが、根本的な解決策はいつみつかるのやら。

ああ、こんな風に最新家電に振り回されるなんて、あほらしい。テレビなんて見なきゃいいんだけど…見るとしたら、地上波よりケーブルテレビなんだよねぇ。

*何も予定がない休日を過ごしたがっていた息子は、父親に甘えてテレビを見る。
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旧友から聞く母の思い出

年賀状のやりとりだけをしている小学校の同級生からメールがきた。彼女は途中で市内の別の地区に転校したので、最後に会ったのはいつだったろうか。知的で優しくて、尊敬する同級生だった。

その彼女が、私が出した年賀欠礼状で母が亡くなったことを知り、お悔やみのメールをくれたのだが、それを見て驚いた。「小学校のとき、○○君をよんでお誕生会を開いてくださって、シェルのパスタなどいっぱいごちそうを作ってくださいました。よく覚えています」と書かれているのだが、実は私にはさっぱり記憶がない。誕生会をしてもらったことは覚えているけど、詳細は思い出せない。むしろ、友達の家での誕生会については覚えているのに…。

○○君というのは、今で言う軽度の発達障害だったと思える子で、クラスの中で浮いて、いじめられていた。母はその子を招いて誕生会を開いてくれていたのか…。しかも、あの頃のうちは決して裕福ではなかったのに(いや、はっきり言ってビンボーだった)、母はお客さんが来ると、常にこれでもかというほど食べ物を出して、もてなしていた。

現在、小学生の息子を持つわが身と比して、母の偉大さを改めて認識した。このことを気づかせてくれた幼なじみには感謝の気持ちでいっぱいだ。ご主人が自衛隊勤務で、今はきっと気苦労も多いだろうに。

優しい母を持って、私は本当に幸せだったのだわ。

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愛情と執着

生まれたときから(いや、正確には生まれる前から)息子のことは愛おしく思っているけど、ここ最近、その気持ちがさらに強まった気がするのはなぜだろう。以前より、大人の話ができるようになったせいで、「珍獣」のように扱っていた息子のことがより理解できるようになったのだろうか? それとも、年月を重ねるにつれて、愛情もさらに積み重なってきたのだろうか? あるいは、成長するにつれて、前とは違う心配事もでてきて、その気持ちが前とは違う愛情を作り出しているのだろうか?

実はもうひとつ、私がひそかに感じている要因がある。母のことだ。母がいなくなって、母のことを心配する必要がなくなった分、息子に注ぐエネルギーが私の中で増えたのかも知れない…と最初は思っていたのだが、もしかしたら、母の孫への思いが私に乗り移ってるってことも!??

いずれにせよ、愛情が執着にならないよう、気をつけよう。

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参観日

DSC02089きょうは街の学校に転校して初めての参観日。2時間目と3時間目が授業参観で、その後、保護者向けの講演会。初めての機会なので、全部参加するつもりで家を出た。

山の学校の授業参観では、車はグランドに駐車できたし、教室では保護者用の椅子が用意されていた。集会用の部屋は冷暖房完備。

しかし街の学校では、当然ながら車は厳禁、保護者は立ち見、講演会の会場は暖房が入っていたようだけど(灯油臭かった)、足元が寒かった。今更ながら僻地の学校は過保護だったのだと実感。

クラスには、知り合いの保護者はまだ殆どいない。先日の安全パトロールで親切にしてくださった保護者を見かけたら、お礼を言っておこう…と思っていたが、どうやらその方の娘さんは欠席のようだ。と思ったら、右隣に立っていらした保護者の方から話しかけられた。最初はお互い気づかなかったが、よく考えたら、転校2日目の登校時に挨拶をしたご近所の方だった。と、今度は左隣の方から話しかけられ、お顔をよく見たら、うちの息子が初めて放課後に遊んでもらった同級生のお母さんだった。

講演会では隣に座った方が、どうも見覚えがあるお顔で、帰り道にお話すると、うちと同じく2学期から転校していらした方だった。お話はしたことなかったけれど、始業式に一緒に参加したのだ。

とまあ、疎外感を味わうこともなく、無事に初めての参観日終了。学校まで徒歩で往復するだけで、いい運動になって、気分爽快。息子が新しい世界でがんばっている様子を目の当たりにして、私も気合を入れていこう!と思った次第。

(元教師の講師による講演会は、子育てに役立つ面白いお話だったが、紹介される本がどれも左翼?の著作ばかりで笑ってしまった。)

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山の集落を思い出す

昨日の帰り道は、ほぼずっと虹が見えた。車を運転しながら、比叡山にかかる大きな虹、そして比良山系にかかる大きな虹を追いかけているかのようだった。そして家に到着すると、山の集落の友達から夕飯のお誘いがきた。息子も久々に山の集落に行きたいと大喜び。日・月と二晩続けて泊まり仕事の夫は、残念ながら不参加。私たちだけですき焼きに舌鼓を打った!!

息子によれば、先日、山の集落の「自然の家」に泊まりに行ったばかりで、今も「山の思い出に浸りたい」気分なのだそうだ。当日は、山の学校のお友達が「自然の家」の近くに来ていて、みんなで息子の名前を大声で呼んでくれたらしい。なのに、息子はその呼びかけに応えなかったのだと。(「そういう状況じゃなかったんだよ」と言い訳していた。)恥ずかしかったけど、とっても嬉しかったのだろう。街の大きな学校に順応するため、知らず知らずのうちにきばっていた息子は、山の集落に戻ってほっとできたのかも知れない。

夫はきょうは少し早めに帰宅したが、夕方には最後の打ち上げに出かけて行った。お陰で息子は今夜も、私と一緒に寝てくれた。おかげで私も息子がもっと幼かった頃を思い出し、懐かしさに浸っている。

*昨日の虹@京都・大原
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あんか代わり

今まで冬の夜は息子をあんか代わりに寝ていたのに、街の家では息子は子供部屋で寝るようになった。そもそも街の家は、山の家ほど寒くはないのだろうけれど、母としては少々寂しい。

昨晩は山に一泊して久々に息子のあんか効果に触れ、余計に懐かしくなったのだ。ちょうどきょうも明日も夫は泊りとなったので、息子に一緒に寝ようと訊いてみた。今まではいつも嫌がっていたのに、きょうはしぶしぶOKが出た。夫がいないので、息子もちょっと寂しいのだろうか。

子供の寝顔、丸まった温かい体…見ているだけで幸せな気持ちでいっぱいになる。ここにいてくれるだけで「ありがとう!」と思うのに、なぜか起きているときは憎たらしくて、喧嘩をしてしまうのよねぇ…。

*夫の職場辺り…紅葉真っ盛り!
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鍵をかけずに外出

先日テストを受けた塾へ、きょう面談に行く約束なのだが、よく考えたら息子は普段の授業日より早く帰宅する予定だ。電車の時間を考えると、私の帰宅の方が遅くなるかも。しかし息子は昨日からリュックサックで出かけているので、家の鍵を持っていない(ランドセルに入っているのだ)。ちょっとくらいなら外で待ってくれるだろうけど、きょうは大きな荷物を抱えてへとへとで帰って来るに違いない。

どうしよう~と迷った末、私は玄関の鍵を閉めずに家を出た。そして駅に着いたら、乗るはずの電車がない! 間違えて、土日の時刻表を見ていたのだ。次の電車まで20分…留守宅が心配だけど、20分では単に家と駅の往復で終わってしまう。

こんな状態で塾の個人面談に臨んだせいか、話がきちんと頭に入ってこない。話が終わると同時に急いで駅に向かい、ギリギリセーフで電車に飛び乗った。お陰で息子の帰宅予定時刻前に家に着いた。家の中も異変がなく、ほっと安心。

結局、息子は予定を20分ほど遅れて帰宅し、予想通り「疲れた~」とソファに倒れて爆睡。今になって私の方は、塾の個人面談で確認しそびれたことにあれこれ気づき、一抹の不安を抱えている。う~、なんだか消化不良。あまりよくなかった第一印象を、ずっと引きずっている感じ。最終的な決断は息子に任せようと思いつつ…。

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二度目のお泊り

きょうも私は友人とランチ。近所に引っ越してくる予定の山の友達と、久々にふたりきりだったので、普段はなかなか話せない個人的な悩み(?)などに耳を傾けた。

そして夕方から夫とふたりで久々に山の家に泊まりに行くはずが、夫は会議が長引いて、気がついたらかなり遅い時間に…。職場の女性陣の話に耳を傾けていたら、こんな時間になったらしい。

実はきょう、息子は学校行事として山の集落近くの「自然の家」にお泊りに行った。山の学校ではすでに1学期にお泊りしたので、今年2度目の「自然の家」。しかし転校して間もない学校の行事で不安なのか、この日は私たちにも山の家にいて欲しいと言われていたのだ。会えるわけでもないのに、近くにいると思うと安心なのか…!?

しかしこんな時間にいまさら山の家に行っても寒いだけ…と、結局、街の家に残った私たち。こんな日に限って、どうしてこんなに遅く帰って来るのよ!(きょうこそは早く帰って来ると言っていたのに!)

思えば、夫は記念日潰し男(!?)だった。今朝、息子に言われるまで忘れていたが、きょうは夫と私が出会った日だったのだ。

*きょうはカレーランチ!
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そろばん君

息子によれば、今学校で違う学年の人とも仲良くなろうという活動が展開されているらしい。そこで、違う学年のいいところ、悪いところを挙げていったら、結果的に悪い指摘ばかりが出てきたそうだ。どうも一部の上級生が、下級生いじめのようなことをやっていて、息子にちょっかいを出す上級生もその一派で、息子のほかにも被害(?)に遭っている子は何人もいるようだ。

クラスや学年の中では、そういうトラブルはないと聞き、とりあえずほっ! 来週は初めての授業参観なので、気をつけて観察しなくちゃ。

で、息子はきょうも友達と遊ぶ約束をして帰っていた。土曜日に合唱の練習に行くときに、同じ電車でそろばん塾に通う隣のクラスの男子だという。名前を知らなかったので、通称そろばん君。ほんとは公園で待ち合わせていたらしいが、そろばん君はうちを探し当てて来てくれた。

今まで会った息子の同級生と同じく、そろばん君も素直でマナーがよくて、かわいらしい少年だった。山の中では想像できなかったたくさんの出会いを、息子は日々体験しているのだろうか。

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