シェリーに口づけ(ミッシェル・ポルナレフ)

また月曜日がやってきた。最近は月~金の「す・またん」(読売テレビ)という番組が私の楽しみだ。朝5時20分から日テレのズームインをはさみながら、8時まで続く。平日は、これ以外の番組は、ほぼ見ないと言ってもよい。

早朝の時間帯は非常にゆる~い感じで番組が進行し、雑談に近いノリが心地よい。くだらない冗談がありながら、しかし、辛坊さんのよどみないニュース解説は非常に詳しくて、たぶん他のどのニュース番組よりも分かり易くて、内容が深い。

7時以降は、コメントも早朝ほど過激ではなくなるような気がするが、くだらない特集でけっこう笑えたりもする。子供がそれでついついテレビに見入ってしまうので、最近は登校直前の時間帯にはテレビを消し、夕方に録画を見る…というパターンができつつある。

さて、この番組名「す・またん」は、フランス語で今朝を意味する「ce matin」からきている。なので、テーマソングもフランスの曲、ミッシェル・ポルナレフの“シェリーに口づけ”。(ただし、カバー・バージョン)。

ポルナレフといえば、中学生の頃、毎週聴いていたNHK FMでよくかかっていて、私もシングルを何枚か持っていた。“愛の休日”とか“忘れじのグローリア”とか、ちょっと哀愁を帯びながら盛り上がるメロディが好きだった。

“シェリーに口づけ”は、それとは対照的な軽快な歌で、最近はこのメロディが耳から離れない。ふと、ポルナレフのオリジナル・バージョンはどんなだったっけ?と気になり、YouTubeで検索したら(今はなんと便利なんでしょう!)、2007年のライヴ映像が出てきた。へぇ、今も活動しているんだ~と見てビックリ。御年62歳のポルナレフが、軽快に歌っているではないか。(だけど、姿勢は同じまま。やはり動き回るのはしんどいのか?)感動しつつ、なぜか笑ってしまう。

70年代当時の動く姿を見たことがないので、昔と比べ変遷したのかどうか不明だが、私の中では「哀愁のメロディを歌う、ちょっと暗い雰囲気のおじさん」だっただけに、このライヴ映像は衝撃的だった。

ついでに、ポルナレフがどういう人だったのか調べてみたら、パリのコンセルバトワールで成績が1番だったとか、初期のレコーディングには後のツェッペリンのメンバーたちが参加していたとか、井上陽水の髪型とサングラスはポルナレフを真似たものだとか…意外なエピソード満載だった。(Wikipediaって便利!)

もひとつ「す・またん」の楽しみは、ツイッター。司会の森ちゃんこと、森たけしアナが、こまめに視聴者のツイッターのつぶやきを拾い、しかもちゃんと返答してくれるのだ。(私も、しばらく放置していたツイッターに時たま復帰している。)

これのお陰で、早起きができている私。「す・またん」に感謝!

DSC02325

ハリーポッターの呪い(!?)

朝起きると、外は雪。きょうも夫は早出なので、私も早めに起きたのだが…あれ!? 隣に寝ている息子のあたりのシーツが濡れている! お、おねしょ~!!!

実は昨晩は夫の帰りが遅い日だった。息子は早々に寝る準備をして、自室のベッドで読書(ハリーポッター)に没頭して夜更かししていたのだが、珍しく「きょうはお母さんところで寝てもいい?」と言って、私のベッドに移動して寝てしまったのだ。

息子は幼児期のトイレトレーニングもスムーズで、おむつも早い時期にとれ、おねしょもさほどしなかったので、その面では手のかからない子だった。トイレの近い私と違い、今もトイレの回数が少なくて、最近も学校から帰るなりトイレに駆け込み、「きょう初めてトイレに行った!」と言って驚かせたくらいだ。(回数が少なすぎて、却って心配!)

ちょうど前日に、子供のおねしょについてのネットアンケートを受けたばかりで、「おねしょなんて、もう縁のない話だなぁ」と思っていた矢先のおねしょなのだ。

本人はいたって冷静に、こんな分析をしてくれた。「寝ている間、尿は起きているときほどたくさんできないようになっていると、本で読んだことがある。昨日の夜は寝る前のトイレに行ったあとも、ベッドでずっと起きていたから、尿がたまった状態で寝てしまったせいだと思う。ハリーポッターの内容が怖かったわけじゃないよ。」

最後の言い訳がましい一言で、ハリーポッターが怖かったんだな…と納得。じゃなきゃ、私のベッドに来るわけがない。なんだかんだ言っても、まだ子供なのだ。

さて、きょうも夫の帰りは遅かったので、夜の住民運動会議に私が雪の中、ひとりで参加。もしかして息子は今夜もひとり留守番中に怖い思いをして、眠りについたかも…。明朝が不安だ。

*今朝はこんな感じ!
DSC02293

笑い飯で涙

広島の実家には古いビデオしかないので、冬休みの間、見たいと思ったテレビは自宅のHDDに録画予約しておいた。息子が好きな超常現象SPとか私が好きな討論番組とかM1とか。

それを今、ようやく少しずつ見ているのだが、3人全員が見たかったのがM1。実はM1放送日に夫は自宅にいたので、その日の夜中、一足先にひとりで録画を見たのだという。私も息子もネットのニュースで笑い飯が優勝したことは知っていた。夫は昔から笑い飯が好きだったので、さぞかし喜んでいるだろうと思ったら、意外にも「笑い飯は爆発的に面白かったわけではない」と醒めたご意見。

それでも、やっぱりひとりで漫才を見るのはわびしかったのか、もう一度私たちと一緒にM1を見始めた夫は、すでにネタを知っているくせに、どのコンビを見ても笑っている。もちろん私も息子も笑っている。私は特に、じゃるじゃるとピースとスリムクラブで笑ってしまった。笑い飯もよかったけど、確かに爆発的に面白かったわけではない。(前年の鳥人がキョーレツだっただけに!)

ところが、ところが…! 笑い飯が優勝した場面で、夫がなんと…涙ぐんでいるではないか!!! ええ~っ!!!??? 長年好きだった笑い飯の、最後のM1優勝に感動しているのか~っ!!!???

これを見て、私は鬼の首を取った気分。「え!? あなた、こんなことで泣いてるの?」と。実は私はこの10年、事ある毎に夫に笑われていたのだ。2000年末に放送された三億円事件のドラマで、たけしが「なんでロクを殺したんだよ~」と怒鳴る場面で涙してしまったことを。作り物のドラマで、しかもこの場面で泣くのか~?と。しかし今後は、三億円事件のことを持ち出されたら、笑い飯のことで応酬するのだ! うひょひょ。

家族みんなで漫才を見て大笑いして、しまいには涙を流す。なんと平和で幸福な生活かと感謝しきりです。スリムクラブの民主党ネタはブラックだったけどね。

*広島から母のお気に入りの品を持ち帰った。
DSC02284

貧乏人は家を買え!

息子が塾に行っている間、私はきょうも書店で過ごした。『眠りながら成功する』の自己暗示が本当にきくかどうか、昨晩も「私の脂肪は燃焼する!」と唱えてから寝たのだが、今朝は息子の塾近くの川べりを歩きながら、「いつかリバーサイドのマンションで暮らす!」という妄想を膨らませて書店へと向かった。

書店をぶらぶらしながら、不動産のコーナーを探したけれど見当たらず、一通り歩き回ったあとで本の検索PCに向かった。先客が去るのを待って画面の前に立つと、検索結果がそのまま残っていた。その書名がなんと、『貧乏人は家を買え!』

誰かが私の心を見透かしていたかのようで、思わず笑ってしまったが、その検索結果をプリントして、不動産コーナーへと向かってみた。さっきの先客のおじさんらしき人が、本を手にとって真剣に読んでいる。その後、おじさんはその本を持ってレジに向かった模様。

そのせいか、書棚に『貧乏人は家を買え!』は見当たらなかった。で、結局、私が買ったのは、『サラリーマンは自宅を買うな』と『不動産絶望未来』の2冊であった。

タイトルは真逆だけど、本の内容は意外と似通っているかも知れない…!?

*Mazda Zoom Zoom Stadium
DSC02195

眠りながら成功する

きょうは塾がお休みなので、銀行の用事をすませ、母が最後までお世話になった友人から、「お昼ご飯作っておくから、遊びにおいで!」と言われていたので、いそいそと出かけた。

よく動き回る人だったのに、母が亡くなって以降、自転車で外出することが殆どなくなったという。(電車のない郊外に暮らしているのに、運転免許を持っていないのだ)。検診でひっかかったことをきっかけに、街の病院まで何度も通っているそうだが、それだけで気力を使い果たし、このところずっと落ち込んでいるという。

世話好きで、心配性で、他人に嫌ということが言えない人なので、普通の人よりもストレスを抱えやすいタイプなのだろう。「あんたが言えんのんじゃったら、私が代わりに言ってあげたいわ!」と、これまで何度言ってきたことか。

そこできょうは、「眠りながら成功する」(ジョセフ・マーフィ著)を引用して、「『自分はこうなる!』と妄想でも何でもいいから思い込んで、自分の潜在意識に植え付けるのよ!!」と話してきた。実はこれ、ここ数日の書店めぐりで得た知識(?)の受け売り。私もいま、「私の脂肪は燃焼する!」と潜在意識に植えつけている最中。だから安心して、お昼ご飯も完食。ご馳走様でした!

*友人の手作りハンバーグ定食!
DSC02191

*私のコートが気持ちよかったらしく、その上でこの後、ワンちゃんはすやすや。
DSC02190

カレーの王様、メタルの神様

ダイエット最終日、きょうは玄米と野菜を食べる日だ。そして、広島に帰省する日でもある。私は朝食に食べた玄米の残りをおにぎりにして、荷物に入れた。今回も軽自動車で帰るので、ダイエット中に食べられなかった頂きもののバウムクーヘンやシュトレンなど、たくさん荷物を積んでしまった。

本当なら快適なマツダ車で帰ればいいのだが、実家の狭い駐車スペースに停めるのは私では到底無理。それで、小回りのきく軽自動車で帰るのだ。

今回は、前から一度行ってみたかったPAの『カレーの王様』でランチ休憩をした。しかし私の期待を裏切って、ごくフツーのカレー屋さんで、ご飯も白米のみ。ダイエットには少々反するけど、野菜カレーを食べてしまった。

車の中ではCDかラジオしか聴けないので、兵庫県を過ぎ、岡山県に入る頃にはだんだん退屈になってきた。そこでFMのチューナーをいじったら、なんとなく聞き覚えのあるギターの音色が耳に入るではないか。ハードロックのライヴのようだが、こんな曲をこんな時間に流してくれるFM局があるなんて…と夫とふたりで感心していたら、これ、天下のNHK FMの『きょうは一日ハードロック、へヴィメタル三昧』という番組だった。

松本アナと、メタルゴッドこと伊藤政則氏の進行で、お昼過ぎから夜10時過ぎまで(たぶん)、延々とハードロック、へヴィメタを流し続けるらしい。わお! なんとすばらしい! しかも、最初に耳に入ったあの泣きのギターは、マイケル・シェンカーであった。(ああ、つい最近、フレディ・マーキュリーの追悼ライヴのDVDを見た際に、ステージ上にマイケル・シェンカーの姿をみつけ、久々にYouTubeで昔の映像を見たところだったのだ。)

退屈で眠くなる岡山・広島東部の高速道も、きょうはこの番組のお陰でお目々ぱっちり。久々に私も夫も、メタル魂に火がついたかも。ありがとう、松本アナ&メタルの神様、伊藤政則氏!

DSC02167

山ナリエ

息子は帰宅するなり、「夕方のニュース、録画しておいて」と言って友達の家に遊びに行った。夕飯時に、その録画を一緒に見た。ローカルニュースにクラスの子が映るらしいのだ。

最後の最後の場面で、やっとクラスメートをみつけ、そのまま番組を見ていたら、ルミナリエをもじった山ナリエが紹介された。丘の上の住宅地で、毎年この時期、住民あげてのクリスマス・イルミネーションが行われ、たくさんの人が集まるという。これ、今朝のローカルニュースでも紹介された所だ。

息子が遊びに行った友達の家も、暗くなると、イルミネーションが灯ったそうだ。この辺りも、山ナリエとまでいかないけど、イルミネーションの家がちらほらあるようだ。

そこで夕食後、思い立って散歩に出かけた。小雨が降る中、殆ど人通りがない住宅地をイルミネーション求めて夫とふたりで彷徨ったのだが、雨もだんだん強くなり、私は早々に脱落してしまった。今度は車で回ろうね!(って、歩かなきゃ、意味ないか!)

DSC02145

コロコロコミック卒業!?

これまで息子は毎月、コロコロコミックの発売日を楽しみにしていた。コロコロを買うと、次号が出るまで何度も何度も読み返しては、何度も何度もグフフと笑っていた。

ところが今月はコロコロは要らないと言って買おうとしない。きょうも習い事の待ち時間に私が買い物に行くついでに、「本屋に寄ってこようか?」と訊いても、「要らない」と一言。あんなに大好きなコロコロだったのに。

買い物を終えて息子を迎えに行ったが、息子はなかなか出てこない。私の到着が少し遅かったかも知れないが、すでに辺りは真っ暗だし、勝手にどこかに行ったりしないだろう…最近は出てくる時刻が前より遅くなりつつあるし…と待ち続けたけど、あまりに遅い。駐禁をとられたら嫌だから、携帯で教室に電話をしたら、もう出たとのことだったが、受付の方が念のため、玄関まで見に行ってくださった。

そしたら、なんのことはない、息子は同じクラスの女の子(たぶん中学生)と外でお喋りしていたのだ。『ワンピース』の話で盛り上がっていたんだと。なるほど、最近は漫画といえば『ワンピース』と『ぬらりひょんの孫』の話ばかり。どうやらコロコロを卒業して、少年ジャンプの時代に突入したようだ。ついでに「立ち読み」や「立ち話」という新しい習慣も生まれたみたい。

*スーパーもクリスマス
DSC02118

カナダのドラマ、Being Erica

家の中がぽかぽか暖かいせいもあるのか、このところ「おこもりモード」の私。偶然LaLaTVで見始めた『Being Erica』というドラマにはまってしまい、ドラマの主人公のように私も自分の過去を見つめ直したり。

身近な人を亡くした直後よりも、しばらく時間がたってからの方がより寂しくなるという気持ちが、実感としてわかるようになった。母が亡くなったのは自然の流れだし、看病する中で衰えていく様子を見て納得できたから悲しくはないけれど、母が懸命に働き、また私を必死で育ててくれていた頃を思い出すと、胸がきゅんとなる。

18歳以降は一緒に暮らしていなかったのに、それでも、もういないと思うと寂しいのだから、一緒に暮らしていた人がいなくなったときの喪失感はいかばかりのものだろう。

だからこそ、今一緒にいられる幸せを忘れないように!

*日が暮れると、住宅地のあちこちにクリスマスのイルミネーションが!
DSC02119

山口敏太郎のおどろおどろしい世界

昨日、息子と出かける際に、ちょうど注文していた山口敏太郎の本が届いたので、それを手に駅に向かった。道すがら、息子は突然「蠱術」の話を始めた。テレビで初めて知った言葉で、その後、漫画にも登場したとかで、延々と説明してくれた。駅に着くと、息子は山口敏太郎の本を読み始め、「お母さん、ここにも蠱術が出てきた!」と声をあげた。こういうシンクロニシティ(?)って、時々ある。

山口敏太郎のおどろおどろしい世界を楽しんでいた息子に、私が見てきた六道の絵の話をしたら、きょうの午後、息子は夫とともに歴博に行ってきた。私と違って、六道の絵の解説文もすべて丁寧に読んできたらしく、「解説文は絵より怖かった」と教えてくれた。

「のんびりした休日」を過ごしたいと言っていた息子だが、きょうは「のんびり」と「おどろおどろしい」一日になったようだ。

*こちらはさわやかな湖畔。
DSC02100