NCIS ~ネイビー犯罪捜査班

『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』というアメリカのドラマをご存知だろうか? 2003年、放送開始で、今秋、アメリカでシーズン15が始まった長寿番組だ。アメリカ海軍および海兵隊に関する事件を捜査する海軍犯罪捜査局(Naval Criminal Investigative Service)の物語。これは実際に存在する組織。番組の終わりに海軍への謝意が示されることもたびたびで、シーズン13では当時のファーストレディ、ミシェル・オバマも出演した。(撮影もホワイトハウスで行われたらしい。)

我が家は私の影響で、夕食時に家族で海外ドラマを見ることがよくあるのだが、中でも夫と息子の一番のお気に入りがこの『NCIS』。個性的なキャラクターから成るチームが事件を解決するという、一話完結型がいいのだろうか。しかも、各キャラクターにだんだんと愛着がわき、思い入れが強くなるようで、夫も息子も特にチームのボスである(マーク・ハーモン演じる)ギブスが大好きらしい。夫はたまにじ~んと涙を浮かべることがあるし、息子はこの夏のアメリカ研修で『NCIS』のDVDを買ってきたくらいだ。(アメリカのDVDは仕様が違うから日本では見られないことを承知の上で!意味わからんぞ。)

ギブスの次にふたりの思い入れが強いキャラクターが、トニー・ディノッゾ。私から見ると、落ち着きがなくて、ちゃらちゃらしていて、軽薄なイメージなのに、夫はデパートでディノッゾ風のちゃらいシャツを買ってくるほど、入れ込んでいた。そのディノッゾが、シーズン13を最後に降板。ディノッゾがいなくなったシーズン14は、既に録画してあるのだが、我が家ではまだ誰も見ていない。

そんな時、私はディノッゾを演じたマイケル・ウェザリー主演の新ドラマが始まったことを知り、録画予約をした。私自身はディノッゾはあまり好きなキャラクターではないけれど、夫と息子が喜ぶだろうと思ったから。なのに、ふたりはこちらのドラマも見ようとしない。彼らが好きだったのはあくまで「ディノッゾ」という愛すべきキャラクターで、俳優さんにはさほど思い入れがなかったのか!?

いつになったら夫と息子は『ディノッゾ』ロスから抜け出すだろう!?

by 鳩胸厚子

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スポットライトー世紀のスクープー

この間の連休中に夫と久しぶりに映画館に行こうという話になり、『スポットライトー世紀のスクープ』を見てきた。今年のアカデミー賞の作品賞と脚本賞を獲得した作品。カトリック教会の神父たちが長年にわたって子供たちを性的虐待していた事実を、アメリカの地方紙ボストン・グローブ紙が暴くという実際の出来事を映画化したものだ。

よく出来た映画ではあったが、ストーリー自体はすでに明白だし、華やかな出演者がいるわけでもなく、ものすごいスリルがあるわけでもなく、高揚感がわきおこるでもなく、いたって地味な作品であった。マイケル・キートンといえば、個人的には『ビートルジュース』のイメージが強かったが、近年は次々とシリアスな作品で頑張っているのだなぁと感心した。

禁欲を強いられる神父様の中に、このような行為に走る人がいることは容易に想像がつくような気がするが、それは非キリスト教世界の視点であって、キリスト教世界の人にとっては受け入れ難い衝撃的な事実なのだろうか。カトリック国ではないアメリカにおいてですら、事実の暴露を阻止する巨大な圧力が働いていたのだ。欧米社会におけるカトリック教会の存在の大きさを、改めて実感した。

ところで、私はカトリック系の学校に何年も通ったのだが、今でも思い出す神父様のお話がある。ヨーロッパ出身のその神父様は若い頃に日本に赴任して、以後、半世紀を過ごし、いつも流暢な日本語でお話されていた。
「自分は皆さんの年齢の倍の年月を日本で過ごしてきました。私には子供はいませんが、皆さんが私の子供のような存在です。」
そこまで言うと、神父様は一瞬、黙って考えるような表情を見せ、「私には子供はいないと確信していますよ。保証はできませんけど」とニヤッと笑ったのだ。

私は、その正しい日本語の使い方に感心すると同時に、意外な人間的側面の発露に、なんてチャーミングな神父様だろうと思ったのだが、今にして思うと、あれは日本人相手だから可能な発言だったのかも知れない。

声明効果(引き寄せの法則実践中)

今週はパートの日程を調整してもらって、前から友人と約束していた声明公演に行ってきました。去年、初めて行った声明公演を友人がいたく気に入ったようで、今年も行きたいと早くから予約していたのです。

「声明(しょうみょう)」とは仏教の伝統的な儀式音楽・声楽・歌謡のことで、日本の音楽の原点とも言われます。その音階は独特で、楽譜を見ても素人には漢字ばかりでちんぷんかんぷん。しかし不思議な不協和音がなぜか心地よく、個人的な印象を言えば、西洋の宗教音楽が心に響くのに対して、声明は細胞に作用しているような気がします。友人も前回、若い僧侶たちの声明を聴いて、心が洗われたような、すがすがしい気持ちになったそうです。

今回も楽しいお喋りとランチを楽しんだあとに、声明を聞いて、身も心も浄化された気分となりました。ありがたや。そのお陰か、翌日、一週間ぶりにパートに行くと、なぜか電話もさほど鳴らず、割と余裕で仕事ができました。(あくまでも、前週と比べてですが。)

私ともうひとりの新人パートは、電話をとりながら、入力作業をすることになっているのですが、商品の種類が多い上に業者によって入力方法が違うという複雑なシステムで、私たちはまだすべてを把握していません。とりあえずネット経由の予約注文のやり方は覚えたので、今はそれで精一杯(数量的にも)なのに、ベテランさんたちはこの間から、特殊な業者の入力方法を教えようとしています。一応、ひととおりは教えてもらったものの、ネット経由の入力すら夕方までに終わらない日が何日も続いたので、いつも仕事の指示を出す社員さんが今のところはネット経由だけにしておこうと思ったのでしょう。
朝いちでベテランさんが私に特殊な業者の注文票を渡して、指示を出していたのに、あとから来たその社員さんが、「これ、自分でやって下さい。ネットだけで手一杯になるから」と、ベテランさんに注文票を突っ返してくれたのです。ほっ!
慣れない電話でもたついても、なぜかその日はその社員さんがやさしくフォローを入れてくれたり(普段はそんな人じゃないのに!)、いつもがなり立てている社長が普通に喋っていたり(普通に喋れるんだ~!!)、ちょっとびっくりの一日でした。声明パワーをもらって、邪悪なものを跳ね除けたのかしら!?

このパートが始まって以来、引き寄せの法則の実践練習と思って、ポジティブな方に、心地よい方に意識を持って行くようにしているのですが、確かに効果があると感じます。自分の感情のナビゲーションシステムを上手に使いこなせるように、ただいま訓練中。そう思うと、劣悪な職場も意外と楽しめるから不思議です。

壮大な夢(妄想?)も浮かんできたし、もうしばらく頑張ってみるつもりです!

FOUR-One Direction

昨晩、寝る前に「ゼインがワールドツアー離脱だって」という友人からのメールが届いた。そして今朝、ネットのニュースをチェックしたら、ゼインがワンダイレクションを脱退したと。
ああ、恐れていたことが本当になってしまった。

つい一ヶ月前のコンサートで、ゼインだけ笑顔が少なくて、とても気になっていたのだけど。
それでも、途中でファンへの感謝の言葉をけっこう長いこと述べてくれた。
「僕が喋っても、みんな何言ってるかわからないらしいけど・・・」と前置きして。

ああ、あの歌声が聴けなくなるかと思うと悲しいけれど、ゼインの幸せのためなら我慢しなくちゃ。
巣立っていく息子を見送る母の気持ちです。

最新アルバムは、4枚目だから『FOUR』というタイトルだったのが、今となっては暗示していたのかしら・・・。

とっても気に入っていた「Night Changes」、これがゼインの最後のPVとなりました(涙)。

知らない方がよかったこと

昔からなんでも知りたがりの私。どうやらそれは息子にも遺伝しているようだ。それでも、たまに「知らなければよかった」と思うこともある。

たとえば、先日のワンダイレクションのコンサートでZaynに笑顔がないのが気になって、ネットを見たら、体調を崩していたとの記事を発見。以前に撮られた激ヤセ写真を目撃して、ショックを受けた。さらに、昨夏、Zaynがイスラエルのガザ攻撃後にパレスチナ擁護のツイートをしたことで、殺害予告等の嫌がらせを受けたことを知り、くら~い気分になってしまった。世界的に大人気のアイドル(?)グループのメンバーであることは、ただでさえ大きなプレッシャーとなるだろうに、さらにこの時期にムスリムの有名人として欧米で活動することの精神的負担を想像すると、深く同情してしまう。

とにかく、ファンとしては5人の歌声を聞くことができれば幸せなので、これからも歌い続けてくれることを祈るのみ。

もうひとつ、いまだに思い出すたびに心苦しくなる話がある。昨年、父が亡くなったことを知り、故郷の町から知り合いのおばさんが電話を下さった。娘さんが小中高と私の後輩で、彼女が東京の大学を受験する際には、すでに東京で学生生活を送っていた私が受験校まで付き添ってあげた記憶がある。年も違うので、結局、私たちは互いに東京にいながら、その後は特に連絡することもなく過ごしていたが、母とおばさんは近所のよしみでずっとお付き合いしていた。

母が亡くなった時も、おばさんは電話を下さり、私が実家に戻った際に訪ねていらして、ひとしきり母の思い出話をして下さった。当時、私は知らなかったけど、今でいう「ママ友」として、ふたりは時たま一緒に出かけていたらしい。初耳の笑えるエピソードもあった。

ところが昨年、父が亡くなったあとの電話でひとしきり昔話をしていたら、ふとおばさんに、「ところで、○○さんのお母さんはどうしていらっしゃる?」と質問された。○○さんとは私の同級生だ。同い年にも関わらず、昔から私が尊敬してきた自慢の同級生だ。人格者で、成績も優秀で、勤勉な性格で、今では立派な職について活躍されている。近年は彼女が忙しすぎて、ゆっくり会う機会がないのだが、年賀状に書かれていた近況を思い出し、おばさんに伝えた。

「○○さんのお母さん、認知症で大変みたいです。」

驚き、あるいは同情の言葉が返ってくると思っていた私は、おばさんの返答にびっくりした。

「あら、じゃあ、もうダメね」と、同情のかけらもない、投げやりな言い方をされたのだ。何がダメなのか意味がわからず、「え?」と黙ってしまった私に対して、おばさんは説明を始めた。

「昔ね、○○さんとも親しくしていたのよ。それで、何度か頼まれて、貸したのよ、断れなくて。けっこうな額よ。私だけじゃないわよ。××さんも貸していたはず。でも、認知症じゃ、仕方ないわね。もう返してもらえないわね~。」

突然の話に私は言葉を失った。○○さんのお母さんは、私が尊敬する○○さんのお母さんだけあって、いつも凛とした上品な方で、よく和服をお召しになっていて、うちの母と年齢は近いのに、えらく違うもんだなぁと思っていたのだ。その方が認知症になっただけでもショックだったのに、過去にそんなことがあったなんて、もっとショックだ。娘の○○さんは、今も何も知らないだろうけれど、あんなにりっぱに思えた彼女のお母さんには別の顔があったのだろうか。

りっぱな母娘と思っていたけど、裏には何か家庭の事情があったのかも。若い頃の私には何も見えていなかったけれど。今になって、こんなこと知りたくなかったな~と思う。しかも、こんな話、誰にも言えない。だから、余計に切なくて、心苦しいのだ。

思考は現実になる!? 引き寄せの法則(ワンダイレクション最前列チケット編)

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(私が最前列から撮った写真です)

昨年の春、新聞広告で見た『こうして、思考は現実になる [単行本(ソフトカバー)]』の本を読み、これをきっかけにこの手の引き寄せ系の本をいくつか読んだ。そして、面白そうだからと、ひそかに実践してみた。

そうしたらすぐに、ワンダイレクションの2015年来日公演のチケットが予約できた。初来日の際には、チケットが入手できない人が続出したと聞いていたので、「なんという幸運だ!」と飛び上がったけど、あとで友人に聞いたら、彼女の娘さんは申し込んだ日程すべて当ったという。私は2日分、申し込んで1日しか当らなかったので、「実はそこまで幸運ではなかったのか・・・」と思いつつ、ともかく念願の1Dを見に行けることで幸せいっぱいだった。

そして、ひそかな実験開始からちょうど1ヵ月後。私(というか正確には夫)は家の購入の仮契約をしていた。なんと、自分が求めていた理想の家がみつかったのだ。こんなにあっという間に。しかも、ちょっとした偶然から。なんという幸運!!!

昨年末までに引越しもすませ、いまは理想の家で毎朝、日の出の景色を眺めて感謝する日々だ。

そして、いよいよ念願のワンダイレクションの来日公演。2月に入ってチケットを引き換えたところ、Aブロックの8列目。なかなか良い席ではないかと思われ、どきどきしながら当日、会場に行ってみると・・・。

あーた、大変でございますよ。なんと、私の席は花道に一番近い、最前列だったんでございます。もう卒倒するかと思いました。ああ、こんな幸せがあるでしょうか!!! 目の前で1Dの5人が入れ代わり立ち代わり歌って踊ってくれるのです。本当に夢のような時間でした。

今もその余韻に浸っている私。1Dの素晴らしさはもちろんだけど、あんなすごい席をゲットできたことに今も驚愕している。やはり、思考は現実になるのね。

今まで、漠然と「こうなればいいな~」くらいのことは思っても、「なるようになるさ」で風まかせに生きてきた私。くるもの拒まずで、明確なビジョンも持っていなかった私。

でも今回のことで、よくわかりました。まずは具体的な夢を描かないといけないのだ。
確かに、夢を実現させている友人・知人を見ていると、彼らははっきりと明確な目標をずっと心の中に掲げていたように思える。

この年になって今さらだけど、私もまだまだ思考を現実にしていかなくちゃ。

 

『永遠の0』と母の幻影

今さらですが、1年半前–2012年のクリスマスの話を。

当時、小6の息子は中学受験を目前に控え、冬休みも毎日のように塾に通っていました。私にできるのは、息子のお弁当作りくらい。勉強の邪魔になってはとクリスマスの行事も控えて(?)おりました。25日も息子は塾に出かけ、私は日中の暇な時間、『永遠の0』(百田尚樹著)を読み始めました。物語にぐんぐん引き込まれ、一気に最後まで読み終えたときには部屋が薄暗くなっていました。しかも、最後は泣きながら読んでいたので、私の顔はぐちゃぐちゃ。読み終えたあとも、ひとしきり号泣したもので、目は真っ赤になり、とても見られない顔に! きょうはクリスマスらしいご馳走でも…と考えていましたが、この顔では買い物にも行けないと思い、結局、ありあわせで夕飯を作りました。

塾から帰ってきた息子はありあわせの夕飯を淡々と食べ、その後は黙々と勉強を始めました。その姿を見て、なんとなく申し訳なくなった私は、夫に「今さらだけど、クリスマスケーキ買いに行こう」と提案し、ふたりで近所のスーパーに出かけました。夜7時を回っていたので、近くのケーキ屋さんはすでに閉まっていたのです。

ところが、スーパーに行っても、クリスマスケーキは見当たりません。そりゃ、そうですよね。25日の夜ですもん。24日の夜なら、叩き売りしていたかも知れないけれど、25日の夜にはクリスマス関係のものはほぼ撤去されていました。仕方なく、ケーキ屋さんで普通のケーキを買って、急いで帰ろうとしていたら、カートを押しながらスーパーに入ってきた年配女性の姿が目に入りました。元気な頃の母のようなふっくらした体型で、髪型もあの頃の母によく似ています。しかも服装も、冬になると母が好んで着ていた紫色のカーディガンのような・・・。

見れば見るほど、母なのです。本当に、元気な頃の母なのです。思わず私はその女性を凝視していたようで、すれ違いざまにその方が私の方を見返しました。すると、まったく別人の女性の姿が・・・。

私は一瞬、呆然として、「私、少し疲れているのかしら?」と自問しました。そういえば、『永遠の0』の最後の方で、戦死した特攻隊員の幻が現れる場面で号泣したばかりでした。その影響で、私も母の幻を見たのかも・・・と自分を納得させました。私には霊感もなく、幽霊だとか、そういった類のものは一切、見た経験がないのですから。

とはいえ、母の姿に感動(&動揺)した私は、その場で夫に伝えました。
「いま、ちょっとおかしなことがあったのよ。さっきすれ違ったおばあさんが、母に見えたの。」
すると、夫はこう答えたのです。

俺にも見えたよ。

私はびっくりして一瞬、言葉を失いました。そして確認のため、夫にいくつか質問しました。夫が見たのも、元気な頃のふっくらした母が紫色のカーディガンを着ている姿だったのです。どうやら私たちは同じ幻を見ていたようです。あれは本当に母だったのかと思うと嬉しくて、涙があふれそうになるのを必死にこらえました。

うちの息子の中学受験をいちばん応援していたのは母だったので、息子をしっかりバックアップするように、私たちの前に出てきたのでしょうか!?
帰宅後、息子にケーキを差し出しながら、「今夜、お前の最強の支援者が現れたぞ!」とさっきの出来事を報告しました。「第一志望に絶対、受かるよ!」

亡くなってから夢にすら一度も現れたことのなかった母が、ほんの一瞬、姿を見せてくれたとは。今でもあの瞬間を思い出すと、胸がいっぱいになって、涙がでてきます。これは『永遠の0』効果だったのでしょうか。

しかし、これで合格間違いなしと確信していた第一志望に、その後、息子は落ちてしまうのです。その続きはまた後日。

by 鳩胸厚子


パレーズエンド

海外ドラマ話の続き。

ベネディクト・カンバーバッチというイギリス人俳優が人気らしい。私はまだ『シャーロック』も見ていないのだが、先日、彼が主演した『パレーズエンド』の一挙放送(約6時間)を録画して、翌日、一気に見たのだが、なんと・・・録画操作にミスがあり、最後の10分が録れていなかった。が~ん。ショック~!! 6時間近く、入れ込んで見ていたのに、結末がわからない~!!

来月、また放送されるようだが、今度は吹き替え版。やはり私としては、オリジナルの英語バージョン(日本語字幕つき)で見たい。イギリスものは特に。とか言いながら、実はカンバーバッチさんは、私が昔から大好きなコリン・ファースと同じく、低音の英語が美しすぎて、何を言っているのかよくわからない。ただ、あのイギリス英語の響きを聞くだけで、私は満足なのだ。

『パレーズエンド』の原作は、第一次大戦時の有名な小説らしい。いずれにせよ、一度見ただけでは、細部に至るまできちんと理解できないので、またじっくり見てみたい・・・と思う作品だ。(結末、知らないけど。)

カンバーバッチさん演じる主人公クリストファーは、あばずれ女に騙されて結婚するのだが、彼女にこれでもかというほど酷い目に遭わされながらも、彼女を見捨てることなく(愛情はないけれど)、お屋敷まで渡し、悪いことは一切せず、正論を述べ、正義に生きる。だけど、そのために却って周りに疎まれ、逆に悪い噂まで流され誤解され、そのせいでキャリアを台無しにされても、言い訳もせず、ただ黙って義務を果たす、高貴なジェントルマンなのだ。その姿に、ついつい引き込まれて見てしまったのだが、自分でも「この思い入れ、いったい何なの?」と考えていたら、ふと気がついた。これって、まるで日本の状況じゃない!? だからこその思い入れなのか!? ああ、なのに結末がわからないなんて!

(仕方ないから、来月、吹き替え版をチェックします。録画予約を間違えなければ、今月中に『シャーロック』も見られる予定。)

夢の原因!? ボルジア家

このところ普通のテレビ番組は、ほぼ見なくなった。その分、海外ドラマをよく見ている。それも、オリジナル音声を聞きたいので、極力、日本語字幕版を見るようにしている。中でも最近、はまっていたのが『ボルジア家』。録画していたシリーズ3の最終回を、昨日、とうとう見たのだが、尻切れトンボの終わり方で、なんともすっきりしない。それもそのはず。本来はシリーズ4で完結する予定が、資金の問題によりシリーズ3で打ち切りとなったらしい。

ところで、今朝、不思議な夢を見てしまった。子供を送り出したあと、服を着替えようと寝室に行った際、そのまま二度寝してしまったのだが、ベッドに倒れたせいで、かなり真剣に寝てしまい、不思議な夢を見た。湖畔のすてきなマンションだか別荘だかに遊びに行き、湖のほとりの木陰に腰を下ろしていたら、トラがこちらに近づいて、私の右手を噛むのだ。私は恐怖におののきながらも、トラがすぐに立ち去ることを祈って、微動だにしなかった。願いが通じたのか、トラは私の指を甘噛みしただけで、去って行った。「ああ、軍手をしていて、よかった~」と私は安堵した。草抜きでもしていのか、私は軍手をはめていたのだ。

とまあ、こんな夢だったのだが、目が覚めると、本当に右手がじ~んとしている。特に人差し指がしびれて、感覚が鈍い。何があったのだろう?と思いながら、Gパンを履こうとしてビックリ。ももの内側に指のあとがくっきりとついていたのだ! 服に着替えようとパジャマのズボンを脱いで、そのままベッドに倒れこんで寝ている間に、右手を足の間に挟んでいたようだ。内ももには、4本の指と爪のあとがしっかり残っている。なるほど~、トラの甘噛みはこれだったのか~と納得。

しかし、なぜトラだったのか!? これはボルジア家の最終回の影響だ。チェーザレ・ボルジアに捕らわれた女傑カテリーナ・スフォルツァが、雌寅のようだからと黄色と黒のドレスを着せられ、檻のような馬車に乗せられてローマに連れて行かれる場面があったのだ。

奇想天外と思われた夢の出来事も、実はこんな単純なからくりだったというわけ。
ああ、それよりも『ボルジア家』の続きを見たい! 私にとっては、『ボルジア家4』こそ〝見果てぬ夢"のようです。

*夫が2年半前(?)にもらった蘭の花が、春からぽちぽち咲いていたのですが、とうとう花が6つ開きました!
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すまたんラジオ

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平日の朝は5時半に起きて、子供の弁当と朝食を作る。時計がわりのテレビのチャンネルは10。読売テレビの『すまたん』だ。早朝の関西ローカルゆえか、そのいい加減さ、ゆる~い感じがいい。しかもニュース解説(by辛坊治郎)がけっこう鋭い。ニュース解説は、5時台、6時台、7時台と3回もあるのだが、5時台は視聴者が少ないという前提からか、さらに鋭い論評(というか本音?)が出てくることもある(ような気がする)。新聞各紙の主張を比較して、違いをきちんと説明してくれるので、わかりやすい。

とはいえ、台所で調理をしながら見ていると、いろんな見落とし、聞き落としがある。なので、私は毎朝、この番組を録画して、家族が出かけたあとにきちんと見直している。(つまらない全国版ZIPの部分は飛ばせるしね!)

子供が朝食をとるのは、だいたい6時半。そして7時前には家を出る。残念ながら、この時間帯は「すまたん」ではなく、全国版の「ZIP」の放送枠。申し訳ないが、番組があまりにつまらないので、チャンネルを変える。しかしNHK総合も最近ではつまらない民放番組を真似ているのか、さらにつまらない。

で、結局、いきついたのがNHKのBSニュース。淡々と海外のテレビニュース(抜粋)が流れるだけ。各国の状況もわかるし、同時通訳の妙な日本語も面白かったりする。日本のニュース番組では扱わない事柄も多いし、何より変なキャスターのコメントを聞かなくていいので、ストレスもない。

結果、日本のテレビがいかにお気楽で、視聴者をバカにしているか、よくわかるのである。

とか言いながら、くだらない(?)話題も満載の「すまたん」だけは見続ける私。先日は初めて「すまたんラジオ」とういコーナーでハガキを読まれ、番組から記念品が届いて喜んでます