お山での修行の始まり(?)

きょうから息子は学校を休んで、お山のお寺で6泊7日の修行生活(?)に入る。お寺が用意してくださった学校への欠席届けには、平安時代から続く大切な行事に参加する旨が書いてあった。

しかし宿舎に到着した子供たちはさっそく白衣に着替えたかと思うと、ここは柔道場かと見まがうほどに大暴れ。おいおいおい・・・。

母たちは、荷物を置いて早々に退出。どの子も、一週間も親元を離れるのは初めてのこと。でも心配しているのは、親だけかも。

男子8人、仲良く、がんばってくれ~!

(ほんとはその後、子供たちの練習風景を御簾の影から見学させてもらったのだ・・・)
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断髪式(!?)というか剃髪

いよいよ息子は、明日から大きな行事に参加するため、山のお寺でお泊りとなる。衣装などの荷物は、プラスチック製の衣装ケースにつめこみ、準備万端。あとは頭をクリクリにするだけ。

私が夕飯の支度をしている間、夫が息子を隣町の理容室に連れて行った。ご飯ができた頃に戻ってきた息子は、マルコメ君になっていた。どうやら、そこの理容室を行事に一緒に参加する男子2名も訪れていたようだ。「丸坊主にしてくれという小学生は、きょう3人目だ」と驚かれたらしい。

普段は利用していないお店なんだけど・・・(たぶん、他の2人も)。坊主刈に定評のあるお店なのか!?

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亡き母の計らい!?

母の一周忌法要のため、午前中に菩提寺に向かった。きょうは朝から雨模様で、レンタカーで出かけた頃には土砂降りとなり、お寺に向かう山道も雨水がどんどん流れ、普段は岩だらけの山肌にごうごうと滝が流れていた。「帰りの電車、大丈夫かな~」と言いながら、お寺に到着して、予定通りに法要を終えたら、ご住職が「ローカル線が土砂崩れか何かで停まったようです」と教えて下さった。

ご住職も午後から東京に出かける予定で、急遽、タクシーの手配をしていらした。私たちの新幹線は夕方近くだけど、バスで広島駅まで出るとなると、父の老人ホームに立ち寄る時間はないかも知れない・・・。そんな心配をしながら、とりあえず実家に向けて車を走らせていたら、私の携帯が鳴った。実家の事務所を借りて下さっている社長さんだ。携帯に電話をもらうことなど滅多にないので、驚いて出てみると、今、実家にいるならお供えを持って行きたいという話だった。そこで、「今、お寺での法要を終えて、実家に向かっているところですが、ローカル線が豪雨で不通になったので、帰ったらすぐに広島駅に向かわないといけないので、お会いできないかも・・・。お気持ちだけで結構です」と話して電話を切ったのだが、するとすぐにまた電話が鳴り、「何時に広島駅に着けばいいんですか? うちも広島に行く用事があるから、車で送っていきますよ」とのこと。よく聞いてみると、私たちがそのとき走っていた地点のすぐ近くに社長さん夫婦はいらしたようで、「ありゃ~、そがーに近くにおったん!?」と大笑い。

結局、私たちが実家に到着したすぐ後に、社長さん夫婦も到着。私たちは急いで父の顔を見に行き、レンタカーを返して、事務所でアイスコーヒーなどいただいてから、おふたりに広島駅まで送っていただいた。思ったよりも早く駅に着いたので、息子の大好きな駅前の大型書店を覗く時間もできた。なんというグッドタイミング! これもすべて母の計らいだろうか!?

広島駅に着いたときには、あの土砂降りが嘘のように空は晴れていた。広島はやっぱり青空が似合うのだ

ついでに、京都駅では近所の同級生一家と遭遇。帰り道にいろいろ積もり積もったお話ができた! ラッキーな一日!

*大雨
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*一応、広島に来た証拠。写真じゃけど。
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竿飛び

テープ起こし作業は、まだ続く・・・。根気勝負の仕事だ。これが終わると、もうひとつ別の作業も待っている。どっちも、なるべく早く仕上げなければ。

ところで、夫は昨日、近隣の街へ出かけたのだが、それはこんなところだったらしい。毎年恒例の行事だが、めちゃくちゃ怖そう。私も一度、見に行きたいものだ。

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母の香炉

昨日は「絶望」などと書いてしまって、大げさだったろうか。でも今は民主党だけじゃなく、とにかく日本の政治に失望を通り越して絶望・・・。本当にこの国のことを考える政治家がいたとしても、潰されるのがオチなのか。

そんな絶望も失望もすべて包み込んで昇華してくれそうな霊山(?)に、夫がきょう出かけてきた。しかも霊山の中でもっとも聖なるスポットに行って来たらしい。そして私がお願いしていたものも、買ってきてくれた。

先日、この山を訪れた際、亡母が使っていたのにそっくりな香炉を売店でみつけたのだ。実は母が亡くなったあと、母がかわいがっていた従姉から、「おばちゃんが使っていた香炉、もしよかったら形見に分けてもらえない?」と頼まれたのだ。「もちろん」と即答したものの、香炉の土台はあるのに、上の部分がみつからない。何年もかけて、私が大々的に実家の不用品処理をしたために、紛失したのかも。さすがにまだ使える陶器の香炉を捨てた記憶はないので、もしかしたら壊れてしまって、捨ててたのか・・・!? 

その後、従姉には、「みつからないのよ~」と伝えたものの、なんだか申し訳なくて、ずっと気になっていた。ただ、売店でみつけたものが本当に母の香炉と同じものか自信がなくて、写真を撮って広島の友人に送ったら、同じものだと確認できた。(彼女も、母と同じものを持っているのだ。)

母の使っていた香炉でないと形見にならないので、土台は母のものと入れ替えて、従姉に渡そうと思う。母の香炉に、聖なるお山で再会できたことをありがたく思う。

この山は、鎮護国家の霊場。日本をしっかり守ってくれい~!

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阿修羅像

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大雨警報の中、奈良の伯母を訪ねてきた。家族全員、大きな予定がない今週末を逃したら、なかなか次の機会はないだろう・・・と急遽、金曜日に決めていたのだ。台風が近づいていることは知りながら。

逆に、悪天候のおかげで高速道路が空いていて、いつもより短時間で到着した。高齢で小食になった伯母を大雨の中、外食に連れていくのもはばかられ、近くのデパートでお弁当を調達してから、伯母の家でランチをした。ひとり暮らしの伯母のお喋りをひとしきり聞かされるのだが、今となっては亡き母はもちろんのこと、97歳の父の若かりし頃を知っているのは、この88歳の伯母ひとり。昔話を聞けるのは嬉しいことだ。そして毎回のことなのだが、伯母は私たちにいろんなお土産を持たせてくれる。中にはちょっと・・・というものもあるのだが、ありがたく頂戴して帰る。

それにしても、いつも驚かされるのは、伯母のおしゃれ心である。88歳になっても、いつも化粧をして、ときどき新しい服を買い(そのため、少し古くなった服を私にくれるのだが、それがまた派手なのである!)、顔のシミとりに余念がない(レーザーも試したけれど、今は化粧品で隠している)。おしゃれをしたい、きれいになりたいという欲望がこれだけしっかりあるのが、元気な証拠なのだろう。

さて帰りは、実はきょうのもうひとつの大きな目的である興福寺国宝館に立ち寄った。あの阿修羅像を始め、古くてりっぱな仏像が一堂に会している場所だ。夫は中でも、「龍燈鬼像&天燈起立像」を見たかったらしい。夫の解説つきで、じっくりと見て回ることができて、私も大満足。数々の仏様に囲まれて、至福の時間を過ごすことができた。

奈良って、いいところだ!

さて、台風はどの進路をとるのやら。もしかして明日は休校か・・・と思いつつ、寝ることにします。

*興福寺五重塔
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天使の効果(!?)

DSC02547 私は怒りっぽいけれど、自分のことで憤慨することはあまりない(つもりである)。もっぱら他人のこと、世の中のことで憤っている。これまでも、自分の生活で腹が立つことは殆どないのに、国会中継を見て怒り心頭とか…そういうことがしょっちゅうだった。

例外的に、”Angel Visit”の5日間は知らず知らずのうちにネガティブな感情を出さないように意識したのか、普段より心穏やかに過ごすことができた。例えば、民主党政権に対しても、憤ったり怒るのではなく、心の修行と思って、すべての事象をありのまま、前向きに受け止めるよう自分に言い聞かせた。そんなのほぼ無理だったけど、でも、そう意識するだけでも、心持ちがだいぶ違ったように思う。

そして”Angel Visit”の翌日に東北の大震災。これでまた、私の心の修行(?)は振り出しに戻ったが、それでもちょっとずつ意識を変えようと今も試みている。

私のあとに”Angel Visit”を引き受けてくださった方は、Angel効果なのか、やたらとぞろ目を見るようになったとか。そう言われると、私もそう。ふとデジタル時計を見ると、ぞろ目だったということが日に何度もある。(これも意識したせい!?)たったそれだけのことでも、ちょっとラッキーな気がするから不思議だ。

きょうは3月中に会おうと約束していた友人と会い、ランチのあとケーキも食べて、夕方近くまでさんざん喋った。4月からフルタイムの仕事に復帰する彼女にエールを送り、久々に思い切り本音トークができた。その結果、私は共通の知人や組織について批判しまくり。ああ、やっぱり心の修行ができてない。今となっては私はなんの関係もない人や組織なんだけど、がんばっている彼女のことを思うと、どうしても言わずにはいられなかった…。

でもやっぱり、ネガティブな思いを言葉にしたことを反省している。それだけでも、以前よりはちょっと進歩しただろうか。だから今も、現政権に言いたいことを、ぐっと堪えている。「生き残った人たちを犠牲にすることだけはしないでくれ」と祈りながら。

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天使のご縁

きょうやっと郵便局と銀行巡りをして、義援金も送ってきた。なんの被害のないここにいても、私はしばらく言葉を発する気力を失っていた。仕事も手につかないし、被災地の状況を見ては涙した。でも、平穏無事な場所にいながら、こんなんじゃダメだわ…と、ようやく力がわいてきた。

これからしばらく被災地のために、自分に”tithing”を課すことにしたので、がんばって仕事して、稼ぐのだ! 地震のことで仕事に集中できなかったけど、締め切りは延びるわけもなく、明日までにひとつ仕事を仕上げねば!

ところで昨日、天使のご縁で、すてきなプレゼントをいただいた。私の次にangel visitを引き受けてくれた2人の方から、偶然にも次々と宅急便が届いたのだ。

私も周りの人に幸せを届けられるよう、がんばります!

*おデブな私の腹回りを隠してくれる(隠れてない?)絣のエプロン!
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*手作りの本。
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祈り

昨晩、天使を送り出した。この5日間、天使のおかげで心穏やかに、体調もすこぶるいい状態で過ごすことができた。天使がいなくなって、ちょっと寂しい。

午後は、これから5日後に天使を受け入れることを承諾してくれた友人と電話でひとしきりお喋りした。ニュージーランド地震の話などをして、「一瞬先のことはわからない、人の運命はわからない、平穏無事に家族みんなが当たり前の生活をしていることが、どれだけありがたいことか」と語り合った。

そして電話を切った直後、パソコンに向かっていると頭がくらくらしてきた。「天使がいなくなると、途端に体調まで悪くなったか!?」と思って、ふと見上げると、天井の照明が揺れている。「私じゃない、地震だわ!」とテレビをつけると、震源地は東北。なのに、ここがこんなに揺れているということは…。

あとはテレビに釘付けになり、言葉を失った。さっき電話で話したとおり。一瞬先のことはわからない、人の運命はわからない。信じられないけど、本当のことだ。これからどんなことになっていくのだろう!? 現地の人たちはどうなっているのだろう!?

なのに、ここでは普段通りの日常が続いている。私は子供に弁当を持たせ、塾に送り出す。テレビをつけると、信じられない光景が映し出されるが、いまは淡々とやるべきことをやっていくしかない。

あとはただ祈るだけ。
昨晩我が家を去った天使たちは、東北に向かっているだろうか。

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キューピッド物語

天使のお陰か何なのか、このところ何年も音信不通だった人から次々とメールが入る。これは、何なのだろう?

きょうは、もう何年も年賀状以外のやりとりはしていなかった大学時代のクラスメートからメールがきた。何年も前に私が紹介したドイツ人が、テレビに出ていたらしい。とっくに帰国したと思っていたドイツ人が、赤ちゃんを抱いて街頭インタビューに答えているのを見て、「彼女は結婚して日本にいるのですか?」とメールしてくれたのだ。

このクラスメートは、かつて某日本企業の社員としてドイツに暮らしていた。特に親しいわけではなかったが、私がパリに留学したのを風の便りに聞き、一度、ドイツからパリに遊びに来てくれた。その後、ふたりとも東京に戻っていたのだが、互いの連絡先は知らぬままだった。

ある日曜日、用事があって東京駅から中央線に乗ろうとしたとき、同じホームに彼女の姿をみつけた。外国人グループを年配の日本人男性とふたりで引率しているようで、明らかに仕事中である。声をかけるのもはばかられ(遠かったし)、一生懸命手を振ったけど、気づいてもらえず、私も時間が迫っていたので、そのまま電車に乗ってしまった。

声をかけておくべきだったなぁと思いつつ、その週の水曜だったか祭日の日に友達と待ち合わせした表参道に向かった。そして地下鉄からホームに下りたと思ったら、目の前に彼女が立っていた。私は思わず、「日曜に東京駅で見かけたのよ~、電車の時間が迫ってて、声かけられなかったけど」と言うと、彼女も「私は月曜の夜、あなたに電話したのよ。友人に電話番号を教えてもらって。でも留守電だったから、伝言を残さずに切ってしまったの」と言う。お互いにビックリして、連絡先を交換し、近々会う約束をした。

後日、ふたりで会ったとき、彼女は違う業界への転職を考えていて、私にアドバイスを求めてきた。ちょうど、その業界でバリバリ働いている女性を知っていたので、「よく飲み会をする人だし、今度、飲み会があれば誘ってもらうよう言っておくわ」と話しておいた。するとまもなく、そんなに頻繁に連絡をとっていなかったその女性から、「飲み会するんだけど、女性が少ないから参加してくれない?」と電話があった。もちろん、ドイツ帰りの彼女も誘って参加する旨を伝えた。

ところが当日、何を食べてもお腹を壊さないと豪語するほど強靭な胃袋を持っていた私が、なぜか突然の食あたりで、会社を休んでしまった。ドイツ帰りの彼女は、ひとりきりで知らない人ばかりの飲み会に参加することを躊躇していたが、「私も、誘ってくれた女性しか知り合いはいないけど、彼女はとってもフレンドリーな人だから、何も心配しなくて大丈夫。彼女の友人なら、みんな楽しい人ばかりよ。絶対、行くべき!」と私は彼女の背中を押した。

それから数ヵ月後、彼女から会おうと連絡があった。転職活動に進展があったのかと思い、出かけていくと、開口一番、彼女はこう告げた。「実は結婚することになったの。」ええ~っ!? 相手は飲み会で出会った男性だという。再び、ええ~っ!? 出会って数ヶ月で結婚!?

実は彼女、大学の頃から男子に大人気のモテモテ女性だったのだが、これまでずっと独身を貫いていた。先日、話したときも、「結婚なんて考えられないし、転職してもっと仕事にがんばりたい」と言っていたのだ。だから私は思わず訊いてしまった。
「あなたは昔からモテたし、彼氏もずっといたし、結婚話もいくらでもあったと思うけど、それでも結婚しなかったでしょ。なのに、今回こんな突然に。いったいどうしてなの?」
彼女の答えはただ一言。
「理想の男性に出会ったから」
はぁ~、なるほど! そりゃ、納得。

そして彼女はひとしきり私に感謝してくれた。私のおかげで彼に出会ったのだと。けれど、よく考えれば、私たちも何かに導かれるかのように東京で再会していたわけだから、すべては最初から決められていたのかも。私は単に、ふたりを引き合わせるキューピッドの役割を仰せつかっていたのかも知れない。

当時、まったく恋愛運に恵まれていなかった私は、「いま、こうやって他人様のキューピッドになれたのなら、いずれ私の理想の男性も現れるだろう」と自分に言い聞かせていた。そして、それが本当に現実となっている。

さてさて、ドイツ人の友人にも久々にメールして、クラスメートからのメッセージを伝えなければ。

*天使を迎えるために白い花をいくつも部屋に飾ったら、夫もお花をもらってきた。
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