老人ホームの父の愚痴

実家に戻ると、インターネットがつながらない。今朝、夫がプロバイダに問い合わせたところ、どうもモデムが故障したようだ。新しいモデムとの交換手続きをして、まずは先日、亡くなった叔母の家を訪問。その後、お昼を食べて、父の老人ホームへ。

父は私たち3人の姿を見て、すぐに認識してくれたが、そのうち「あっちに行きたい」などといろいろ要望を言う。車椅子でフロアを移動してみるが、なんだかんだと不満を言う。それをうんうんと聞いていると、父はますます不満を述べる。もしかして、普段いろいろ我慢していることがあるのだろうか。身内が来たからと、心に溜めていたあれこれを吐き出しているのだろうか。不満といっても、それは父の妄想のようなもので、具体的に解決法があるわけではないのだが、「うんうん、大変だねぇ。もうちょっと我慢してもらえるかねぇ」とこちらもなだめるしかない。

やがて電車の時刻が迫り、もう帰らねばならないことを伝えると、ずっと不満をぶつぶつ言っていた父は、あっさりと「それはご苦労さんでした。気をつけて」と機嫌よく、手を振って見送ってくれた。どんなときも父は「帰るな」と引き止めることはない。ホームの中には、家族にわがままを言って困らせる方もたまにいらっしゃるけど、うちの父は決してそんなことはない。

とはいえ、月に一度のわずかな時間、私たちに会うときはちょっと甘えてグチを言ってみたのだろうか。きょうは特に、叔母(父の妹)が亡くなったことを思い出させてしまったし、寂しかったのかも知れない。そう思うと不憫になったけど、いつも変わらず淡々と現実を受け止めて生きている父を尊敬している。

*お昼は久しぶりの大戸屋で!
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