母の供養

昨晩から風が強いなあと思っていたけど、今朝起きると外は吹雪! 辺りがうっすら白くなっている。この地域では滅多にないことだ。

明日は朝から用事があるため、お昼前には出発せねばならない。昨日、父には「明日、帰る前にもう一度、会いに来るね」と約束したのだが、タクシー会社に電話をしても、どこも今はつかまらないという。雪のせいだ。

歩くにはちょっと遠くて時間がないし、バスも無理だし、どうしようと焦ったが、夫は「駅に行けば、タクシーいるだろ」と冷静だ。いざとなればレンタカー…と思いつつ、駅に行くと、夫が言った通りタクシーが数台待っていた。おかげで予定通り、父の老人ホームへ。

昨日もお話をしたスタッフの方が、私を見ると、「昨日は夕飯後、お部屋に戻って、ひとりで40分くらいお経をあげてらしたそうですよ。不穏になったわけじゃなく、落ち着いた状態で」と声をかけて下さった。

昨日、3人で顔を見せたとき、父はいつものように、ひとりひとり誰であるかを確認した。今でははっきり目が見えないらしく、記憶もあいまいになっていることもあり、私たちが身内とわかっていても、詳細はわからなかったりするのだ。話に母のことが出ても、すぐに思い出せない。「あんたの奥さんよ」と言うと、「ああ、○子さんか。○子さんは死んだのう…」と言うので、「ほうよ。寂しゅうなったね。時々、思い出してあげてーよ」と言って帰ったのだ。

それで、母のためにお経をあげていたのかな? ボケていても、しっかりわかっているもんだ…と感心した。これも夫婦愛か。

来月は、もう少しゆっくり里帰りしたいと思っている。

*駅の隣の消防署では消防士さんが訓練中。
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*瀬戸内海の島も雪景色。
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