民主党は亡国党(!?)

先月、菅総理の発言がニュースになったよね。「ちょっと昨日予習をしたら、(防衛)大臣は自衛官じゃないんですよ」とか、「改めて法律を調べてみたら『総理大臣は、自衛隊の最高の指揮監督権を有する』と規定されており、そういう自覚を持って、皆さん方のご意見を拝聴し、役目を担っていきたい」とか。

「まさか、自分が自衛隊の総指揮官であることを知らなかったわけじゃないよね?」と、悪い冗談だと思っていたけど、今となっては、本当にそういう自覚がなかったんだろうと思わざるを得ない。鳩山前総理からして、「日本列島は日本人だけのものじゃないんですから」と言ってたくらいだし。

政治なんて特に興味もなかったけど、若い頃はよく知らないくせに、なんとなくリベラルを気取っていた。それが山に暮らし始めて、(地方)政治が生活に密着していることを実感するようになった。自立してない過疎地は、自治体や政府への依存度が高い。しかも少子高齢化や環境破壊といった問題の最先端をいっているのだ。そこで暮らしているうちに、結局、国政が変わらないと地方の政治も変わりにくいのだと痛感した。国会のニュースを他人事のように見ていたけど、すべて私たちひとりひとりに関わることなんだと、今は本気で思えるようになった。

最初は応援していた民主党も、よく知るうちに信用できなくなり、2008年の党首選で小沢氏が無投票三選を決めた時に私は完全に見限った。その後、民主党が成立を目指す亡国法案の内容を知り、絶対に民主党だけには政権をとらせてはいけないと確信した。山の過疎地でがんばっている若手の友人は、バリバリの自民党員なのに、前回の衆議院選挙では「民主党に入れる」と言い出し、私は飲み会のたびに、「民主党だけには入れちゃダメ」と言い続けた。山の集落のママ友も、「子ども手当て」につられて(?)民主党を応援していたので、「民主党は日本のための政治はしてくれないよ。将来、子どもたちが大変な目にあうよ」とさりげなく説得(?)してみた。

それでも民主党が選挙に勝って、政権交代が実現し、この国はどうなるんだろうという不安で私は暗澹とした気持ちになった。私生活ではなんの悩みもないのに、この国の今後のことを考えて、本当に落ち込み、憤った。こんな私はおかしいのかしら?と思ったりもしたけれど、ネット上には私と同じ気持ちの人たちが大勢いることがわかり、ちょっと励まされた。(逆に、民主党を支援する勢力も大勢いるんだけど。)

けれど、尖閣の問題で、またも絶望的な気持ちに突き落とされ、今はテレビも見る気がしない。ただし、時々チェックする教育系掲示板で、「いま私たちに出来ることは何でしょうか?」という一般の主婦たちの書き込みを見て、また少し励まされた。

中高時代、独特の口調が印象的だった家庭科の先生の言葉が今でも心に残っている。「皆さんは、おそらく大学に進学し、やがて結婚して母となるでしょう。大学は国立、私立を問わず、国の税金がたくさん投入されています。そこで学んだ皆さんは、社会にお返しをしなくてはいけません。ただし、社会に出て働かないと貢献できないわけじゃないですよ。母となり、子どもを育てるというのは大切な仕事です。子どもたちが、将来の日本を背負っていくんですから。母が賢くないと、賢い子どもも育ちません。日本の将来を決めるのは、あなたたちなんですっ!」

戦後の平和ボケ日本の教育を受けてきて、やっと今、目がさめてきた私たち。まだ手遅れでないことを祈るばかりだが、よそのお母さんと話しても、意外と子どもたちはテレビのニュースを見て、まっとうな判断を下しているようで、ほっとしている。

(ちなみにうちの息子も、だいぶ前から民主党政権の迷走ぶりを見るたびに、「これなら、麻生さんの方がよかったんじゃない?」と言っている。そういえば、国連に行くからと、わざわざ天皇陛下のご静養の日程を切り上げさせて、新大臣の認証式をさせた菅総理は、国連の演説で「疾病」を「しつびょう」と読み間違えた。マスコミは、麻生さんの時みたいに、なんでバッシングしないんだろう?)

何はともあれ、卑怯な人間にだけはならないようにしたい。日本人として。

*母の大好きだった広島産ピオーネと梨。
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