ハリウッドの思い出で、なぜかシンプルマインズ。サンフランシスコの思い出で、なぜかアズテックカメラの曲が出てくるとは。どちらもグラスゴー出身のバンドではないか。これも私のスコットランド好きがなせる技か。
シンプルマインズのジム・カーといえば、プリテンダーズのクリッシー・ハインドと結婚していたのをご存知だろうか。まさに私がハリウッドを訪ねていた頃、ふたりは結婚して、娘さんが生まれていたらしい。(その頃、”Don’t You“がアメリカで1位になったのだとか。)クリッシーはザ・キンクスのレイ・デイヴィスと付き合って、すでに長女がいたのだけど、84年のオーストラリアツアーでシンプルマインズと出会って結婚するも、ジム・カーがツアーやレコーディングに出たきりで、離婚に至る。クリッシーはその後、コロンビア人のアーティストと結婚。ジムも女優のパッツィ・ケンジットと結婚して息子が生まれるけれど、両者ともその後、離婚。パッツィはその後、オアシスのリアム・ギャラガーと結婚して次男が生まれ、その彼がいまモデルとして注目されているとか。いやはや、なんともややこしいセレブの世界。
実は昨年、プリテンダーズのクリッシー・ハインドの自伝『Reckless』を読む機会があったのだが、ジム・カーのことは見事に一言も出てこなかった。レイ・デイヴィスの名前は出てくるし、娘たちが生まれたことにも言及してあったけど、シンプルマインズのシの字も、ジムのジの字も(音読すると変!!)出てこない。この本はそもそも若い頃の話が中心ということもあるけれど、読者が本当に聞きたいことには触れず、きれいごとを並べただけの自伝という印象で、正直がっかりした。しかも感動的なエピソードも、尊敬できる部分もあまりなくて、さらに残念。確かに根性がある強い人なんだろうけれど。彼女がロックの殿堂入りだなんて。そんなにすごい人だったのか~。
確かにゴシップ紙の記事を読むと、ジム・カーも当時25歳の若さでスターダムの絶頂期に娘が生まれ、家庭にうまくおさまることができなかったようだが、それでもクリッシーの自伝で一言も触れてもらえないなんて、ちょっと不憫な気が…。今では娘とも、うまく折り合っているようで何よりだけど。
さてジム・カーについては、さらに驚くことが! なんと、シチリア島の四ツ星ホテルのオーナーになっているのだ。シチリア島のタオルミーナが好きすぎて、ホテルを建ててしまったらしい。それがこちら→ Villa Angela
さらにもうひとつ驚きのニュース。シンプルマインズは今も活動を続けているのだけど、この夏のツアーではプリテンダーズと共演するらしい。離婚してすでに30年が過ぎたクリッシーとジムが、ステージを共にする!? 66歳と58歳という年齢にも、いささかビックリだけど、何歳になっても夢を追い続ける人生を送らなきゃね。私もタオルミーナの景色、見に行きたい!