本がない!

私と息子もきょう広島の実家から自宅に戻った。並びの指定席に座るため、お昼の新幹線に乗ることになったので、午前中に父の顔を見てから駅に向かった。今朝も父はちょっと不機嫌だったけど、もしかして便秘だとか、体調のせいだろうか。

帰省中は混雑を避けて、おとなしく過ごしたのだが、本屋には何度か行って、ついつい文庫本などを何冊か購入した。その1冊がなぜか見当たらなくて、もしかして先に帰った夫が持って行ったのではないかと疑っていた。夫の手元にないことがわかり、あちこち探したけれど、どうしても1冊だけみつからない。「もしかして買ったつもりで買ってなかった?」と思ってレシートを確認したら、当たり前だけどちゃんと購入している。うーん、どこに行ったのだ?と、探し回った。不思議なことがあるものだと。

で、諦めて帰りの荷物を詰め始めたら、本が出てきた。丁寧に畳んでおいたGパンの下から。なんで1冊だけ、こんなところに!? 

ところで、私が買った文庫本の1冊を夫がいつのまにか読んでいて、「これ、読むと絶望的になったよ」と感想を漏らした。「ほんと?」と思って読んでみたら、なるほど。裏表紙には、「『歴史を軽んずる者は歴史に罰せられる』―。歴史の真実と対面しようとしない国家や民族は必ず没落する。<中略>日本再生の『起死回生策』が見えてくる!」と書いてあるのだけど、「ここまできてたら、もうダメじゃないの?」と私も感じてしまった。そんなことじゃいかんのだが。

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