一足先に帰省して「水木ロード展」を見て、情報を教えてくれた友人から
お土産が届いた。うひょ~、買おうかどうしようか、でも重いからなぁと
思いとどまった妖怪汁と珈琲の4本セット! 鬼太郎アメに、「妖怪五十三
次」のフィギュアまで! 息子も私も思わず「うぉ~!」と声を上げて、
喜んだ。
最近は私まで、妖怪のとりこになっているようだ。夜に物音がしても、夜
道を歩いても、「妖怪さん」がいるような気がしてきた。
帰省旅行から夜遅くに自宅に帰ったとき、息子が部屋に入るなり、辺りを
ぐるりと見渡して、「みんな、ただいま」と言ったときも、妖怪さんたち
が「お帰り」と答えたらどうしよう、と思ったほどだ。
きょうは一日、春から翻訳していた本の校正をしたのだが、し~んとした
部屋の中で、活字を追いながらも、なぜかひとりではないような気がする
のは、私の考えすぎだろうか。
旅と宿直の疲れで、きょうは少し早めに仕事を切り上げようとしていた夫
は、精神不安定な参拝客につかまり、延々と話を聞いてあげて、結局、帰
りは普段よりも一時間以上も遅くなった。ニュースを見ていても、このと
ころ精神不安定な人が多いような気がするけれど、これも暑さのせいなの
か、それとも…。
妖怪の棲めない世界は、人間にとっても棲みづらい場所に違いない。