去年、顔面麻痺になりました。

去年の秋、入院して、複数の診療科でお世話になったのですが、そもそもの始まりは顔面麻痺でした。
その1、2週間前から左耳の裏が痛くて、「どうしたんだろう?」と思っていたのです。以前から、耳の裏が痛くなることはたま~にあったのですが、そのときは今までにない痛みで、しかもなかなか消えなくて、不思議だったのです。
さらに、疲れ目がひどくて、大好きなドラマを見ていても、涙目になり、それが日に日に悪化して、変なだるさのような痛さで目も開けていられないくらいに。それでもドラマを見ていたんですけどね。(夫と一緒に、珍しく日本のドラマ『しんがり~山一證券 最後の聖戦』を!)

たまにまぶたがピクッとすることって、ありませんか? 
私の場合は、耳の裏の痛みの次に左のまぶたがピクピクし始めて、しかも四六時中ピクピクするので不安になり、ネットで調べてみました。
すると、ピクピクはまぶたから頬に、最後は口までだんだんと下がっていくと書いてあるのです。確かに、一日くらいの間に痙攣する場所が徐々に下がっていきました。目はずっと涙目で、開けているのがつらいのですが、開けないわけにもいきません。しかもそんな状態なのに、友人が行けなくなった玉三郎公演を代わりに観に行ったという…。「美しいものを観ると目によいかも」という思いもありまして(苦笑)。ただし、出かける前に化粧をしていたら、左の目がうまく閉じられなくて、アイシャドーが塗れなかったのです。「これはちょっとヤバいな」という思いが頭をよぎりました。

翌朝、鏡を見たら、左の顔が固まっていることに気づき、「これはホントにヤバい!」と、スッピンのまま病院の救急に行きました。(日曜日だったのです。)症状を話すと、すぐに脳のCT検査となり、異常がなかったので、とりあえずビタミン剤を処方され、翌日、耳鼻科を受診して、いろいろ検査したところ、他にも異常がみつかり入院することになったのですが、最初の一週間は耳鼻科顔面麻痺の治療を受けました。

ヘルペスによる顔面麻痺だろうということで、点滴治療を受けたのですが、寝ている間も目をきっちり閉じられないらしく、目が乾燥して傷つかないようにと目薬をもらい、最初のうちはしょっちゅう目薬をさしていました。(そうでもしないとやってられないのです。)私の場合はそこまで重症ではないとのことでしたが、それでも左が麻痺していることは見ればわかります。口を開けると、左右が違うのです。ご飯を食べても、左側で咀嚼するのが難しく(左側にご飯が溜まっていくのです)、牛乳のストローもきちんとくわえることができません。見た目にはわずかな麻痺でも、こんなに支障があるのかと驚きました。洗面時には、左目がきちんと閉じてないので、目に水が入ります。シャワーは、目にガーゼを貼って入りました。

耳鼻科では、聴覚と味覚の検査も受けました。その後、症状が良くなったかを調べるため、同じ検査を再度受けましたが、その後に受けた神経の検査というのが、めちゃくちゃ痛いのです。右側と左側の頬に電気ショックを与えて比較するのですが、右も左もめちゃくちゃ痛い! 拳で殴られたことはないけれど、まさにそんな感じの痛さ。電気ショックだけに、ガツーンと火花が出そうな痛さでした。それを何度も何度もやられるので、ちょっとした拷問です(笑)。実際、「始めますよ」と言われて、「はい」と答えかけた瞬間に痛みが走り、上下の歯がズレたくらいです。その後はしっかり歯を食いしばりました。

幸い、私は治りも早い方だったらしく、見た目はほぼ完治しているのですが、主治医からは「抵抗力が弱まると、今度は右に出てくるかも知れないから、気をつけて」と言われています。皆さんも疲れはくれぐれも溜めないように!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です