阿修羅像

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大雨警報の中、奈良の伯母を訪ねてきた。家族全員、大きな予定がない今週末を逃したら、なかなか次の機会はないだろう・・・と急遽、金曜日に決めていたのだ。台風が近づいていることは知りながら。

逆に、悪天候のおかげで高速道路が空いていて、いつもより短時間で到着した。高齢で小食になった伯母を大雨の中、外食に連れていくのもはばかられ、近くのデパートでお弁当を調達してから、伯母の家でランチをした。ひとり暮らしの伯母のお喋りをひとしきり聞かされるのだが、今となっては亡き母はもちろんのこと、97歳の父の若かりし頃を知っているのは、この88歳の伯母ひとり。昔話を聞けるのは嬉しいことだ。そして毎回のことなのだが、伯母は私たちにいろんなお土産を持たせてくれる。中にはちょっと・・・というものもあるのだが、ありがたく頂戴して帰る。

それにしても、いつも驚かされるのは、伯母のおしゃれ心である。88歳になっても、いつも化粧をして、ときどき新しい服を買い(そのため、少し古くなった服を私にくれるのだが、それがまた派手なのである!)、顔のシミとりに余念がない(レーザーも試したけれど、今は化粧品で隠している)。おしゃれをしたい、きれいになりたいという欲望がこれだけしっかりあるのが、元気な証拠なのだろう。

さて帰りは、実はきょうのもうひとつの大きな目的である興福寺国宝館に立ち寄った。あの阿修羅像を始め、古くてりっぱな仏像が一堂に会している場所だ。夫は中でも、「龍燈鬼像&天燈起立像」を見たかったらしい。夫の解説つきで、じっくりと見て回ることができて、私も大満足。数々の仏様に囲まれて、至福の時間を過ごすことができた。

奈良って、いいところだ!

さて、台風はどの進路をとるのやら。もしかして明日は休校か・・・と思いつつ、寝ることにします。

*興福寺五重塔
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母の日ディナー

案の定、息子は「母の日」なんて頭になくて、午後から月一度のテストに出かけた。私はちょっと気の重い仕事があり、時間的にちょっと焦りつつも、気持ち的には外に出て気分転換したい。それで、息子を送り出したあと、一気にがんばって仕事のメドがついたら、夕方、息子がテストが終わる頃に街に出かけて、みんなでご飯を食べようということに。

こういう目標を立てると、けっこう頑張れるもので、無理やり、母の日ディナーを決行しました。息子には結局、なんにもしてもらってないけど、美味しいものを食べられたら上機嫌の私でした!

そうそう、帰りに本屋に寄ったけど、この間から息子が探している漫画の単行本の最新刊、やっぱりなかった。春休みには見かけたらしいのだが、おそらく店頭で売り切れて、震災の影響で増刷できてないのだろう・・・。

*昨日の披露宴でアルコールを控えたため、きょうはワインも飲んでしまったぞ~。
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広島日帰り

おとといの夜遅くに広島から戻ったばかりなのに、きょうまた、私だけ日帰りで広島まで親戚の結婚式へ。きょうのために新調したワンピースは、体型をかなり隠してくれるデザインだと思っていたけど、あとで記念写真を見たら、やはり私はデブだった。若くて美しい花嫁と並んでいるのだから、なおさらのこと。

ふたりはとっても幸せそうだったし、ふたりの友人たちも本当に祝福していたし、料理も美味しかったし、懐かしい写真の数々も見られたし、感動的なステキな披露宴だったのだが、つくづく思った。「いや~、やらないでよかったよ、披露宴」と。

子どもの頃から、結婚してお母さんになることが夢だった私だけど、成人してからは「結婚はしたいけど、披露宴だけはやりたくない」という思いがだんだんと強くなった。20代は、そんなわがまま言う前に、結婚相手がみつからなかったんだけど、実際に30代で結婚が決まったときも、披露宴をする気はまったくなかったので、後日、親戚のみの食事会を開いただけ。

花嫁衣裳は若いうちに着てみたかったけど、それは記念写真として残しておけばいいので、その姿を大勢の人に見てもらおうなんて、とてもじゃないけど思わない。個人的に親しい人たちに結婚の報告をしたいとは思ったけど、公の場で、自分が主人公となり、着飾った自分をみんなに見てもらうなんて、私はとても恥ずかしくて考えられない。

もちろん、他人がそうすることには何の異論もなく、披露宴に行けば、「きれいだな~」とか「幸せそうでよかったな~」と、単純に感動するのだけ(けっこう涙も流す!)、ただ、「私には絶対できない」と思うのだ。「たとえ生まれ変わって、また結婚することがあっても、披露宴は絶対しない!」と断言したいほど。

ここまで披露宴拒否症になったのは、もしかしたら、私が友人として初めて出席した結婚披露宴のせいかも知れない。私が大人になって初めて招かれたのが、小学校時代の親友の結婚披露宴だったのだが、それ自体は普通の披露宴だった。当時、東京にいた私は、久々に会った親友の姿を見て感動したものの、披露宴って意外と退屈だな~なんて思ったりもした。ま、それはそれでよかったのだけど、それからしばらくして、親友の新居に招かれたときのこと。平日の昼間、私と親友のふたりきりだったのだが、親友はおもむろに「ビデオ見る~?」と言って、披露宴のビデオを再生したのだ。「えっ、私、披露宴に行ってたよ」と思って親友を見ると、彼女は花嫁姿の自分をうっとりとみつめているではないか。これで私、ドン引きしてしまったんだと思う。でも、彼女が幸せそうな顔をしていたので、私も仕方なく、退屈な二度目の披露宴を最後まで見た。彼女は、「結婚した自分、花嫁になった自分」に浸っていたのだろう。もしかしたら、ひとりきりのときも、何度も何度も、あのビデオを見ていたのかも知れない。

私が東京に住んでいたせいもあり、また私は独身だったせいもあり、その後、彼女とは疎遠になっていくのだが、心の奥底に「あのビデオをまた見せられたら、たまらない」という気持ちがあったことも事実である。

あ、でもきょうの披露宴はよかったよ~。(って、今さらわざとらしい!?)

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旅は道連れ

連休の谷間のきょう、夫は仕事、子供は学校。ただし、子供は家庭訪問日のため給食後、すぐに帰宅したかと思うと、友達が遊びに来て、わいわい・・・。しかし塾のため、早めに切り上げ、ひとりで駅へ。普段の通塾は学校の友達と一緒なのだが、月曜だけは行きも帰りもひとりなのだ。

帰宅後、子供は笑顔で「電車もけっこう楽しいよ」と言う。なんでも、車内で高校生に話しかけられることが、たびたびあるのだとか。きょうも、部活帰りの高校生(男子)グループとお喋りしたという。先週の月曜も行きの電車で高校生(男子)グループに話しかけられ、クイズを出題したりして、楽しかったのだと。子供によれば、高校生男子の会話には、あるパターンがあるらしい。

「電車での人間観察は確かに面白いだろうけど、なんでお前も、そんなに人に話しかけられるの? もしかして、お前、挙動不審の変な人になってない? 車内でにやにやしてるんじゃない?」と、ちょっと不安になる母でした。

明日は早朝に家を出て、広島に帰省の予定だけど、今夜、夫は飲み会。どうなることやら・・・。 

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大阪ストラット

DSC02767ウルフルズじゃないけれど、“梅田行きの切符買って、三番街から茶屋町・・・”というわけで、茶屋町に行って来ました。ただし、いまはICOCAなので、切符は買わなくてもいいんですね~。便利な時代。

きょうのそもそもの目的は、88歳の伯母の謡の発表会を見に行くことでしたが、無事に伯母の舞台を見終えたあとは、大阪最大の書店を探訪しようと茶屋町へ。大阪の地理がまったくわからない私たちは、兵庫県の友人一家に合流してもらい、なんとか人混みをかきわけて目的地に到着しました。

お茶をしてから書店を歩き回り、最後は夕飯を食べ、新しくなった大阪駅を眺めて帰りました。いやぁ、大阪の人の多さにびっくり。でも、久々ににぎわっている街を見て、ある意味、ほっとしました。電車に乗ると、不思議な人たちに遭遇するし、たまには街に出るのもいいものです。

かつて東京に暮らしていたなんて、嘘のようだわ。

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デパート

近々、親戚の結婚式がある。着ていくものがないので、きょうはデパートに出かけた。子供を誘ったら、「行かない」というので、夫とふたり、電車で出かけた。悲しいけれど、大きめのサイズのお店で、なんとかみつくろった。これなら披露宴以外でも着るチャンスがあるかも知れない。

結局、夫や子供のものは何ひとつ買わなかった。(「何もいらない」と言うから。)夕飯用のお惣菜でも・・・と思ったが、夫は「それなら近くのスーパーで買えばいい」と言う。ま、大好きなアンデルセンに入ったから、私はお腹はいっぱいなのだ。

最寄駅に着いて駅を出ようかと思ったら、いきなり大雨が降り始めた。いや、よく見ると、雹のようだ。夫の携帯が鳴り、子供が「雨が窓にあたって、すごい音がしている」と言う。こういうときは私ではなく、父親に電話するのか・・・。「いま駅に着いたから、雨がやんだら帰るから」と言って、しばらく雨宿り。

夫は帰宅後、すぐに選挙に行くつもりだったようだが、私は誰に入れるか決めかねて、選挙公報を開いて、ネット検索を始めてしまった。(だって、「無所属」の候補者が実際どういう系統の人なのか、調べないとわからないのだ!) きょうは私にずっと振り回され、だんだん不機嫌になっていく夫。ウォーキングを兼ねて、ふたりで投票所まで歩いていく間も、珍しくむすっとしていた。

夕飯後、三人でコンビニに出かけ、デザートを買ったら、みんな機嫌がよくなった。なんと安上がり!

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秘密のおでかけ?

子供の合唱の待ち時間にお茶をしようと、山の集落の友達に誘われ、スタバで待ち合わせた。お店に入ると、山の集落のご近所のおばちゃんに遭遇。街中で出会うのは初めてで、一瞬、誰だかわからなかったが、挨拶をして、「山の友達と待ち合わせしてるんです」と話すと、なんだかおばちゃん、そっけない。おばちゃんも知ってる人のはずなのに。その後、私が飲み物を買っている間に、山の友達がおばちゃんのところに挨拶に行き、あとで教えてくれた。「私がいることに気づいていたけど、きょうはこっそり出て来たから、黙っていたんだって」。

うーむ、それってどういうこと!? 家族(山の集落の人たち?)に内緒でこっそり街に出かけてきたから、私たちに気づかれたくなかったということ・・・!? うーん、気になる。おばちゃんは入り口に一番近い席で、ずっと窓の外を気にしていたが、ある車が入ってきたのを見て、私たちに手を振って、お店を出て行った。確か、車の運転をしない人だから、どうやってここまで出てきたんだろう・・・!? もしかして、私たちはとんでもない密会の場を目撃してしまったのか・・・!? などと、想像が膨らむ、膨らむ。

その後、ふたりでお喋りに花を咲かせていたら、スタバの新商品の試食品がきたり、無料ドリンクがもらえるアンケート用紙をもらったり、ちょっとラッキーな気分。昨晩もスーパーでリンゴ(4個)を買ったら、値段が20円ずつ安くなっていたので、あとでレジの人に言いに行ったら、いろいろ調べて、「こちらのレジの設定違いでしたので、そのままでけっこうです」ということになった。たかが80円のことだけど、ちょっとラッキー。

最近、どうすれば一攫千金狙えるかな・・・なんて考えていたけど、やっぱり真面目に正直に地道に生きていくのだ。

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お花見日和

息子が生まれたのは、お花見日和の日曜日の朝だったのだが、きょうもお花見日和の日曜日。朝ごはんを食べていたら、友人からドライブで近所まで来ていると電話が入り、うちに立ち寄ってくれた。

しかし今朝は10時から私は自治会の集まり、夫は11時から職場の用事なので、ちょっと喋ってから、友人たちをお見送り。会合を終えた私は急いで昼ごはんを作り、夫の帰りを待つ。午後から息子はテストに出かけるのだ。

いつもは電車でひとりで行くのだが、きょうはせっかくのお花見日和の日曜なので、3人で車で出かけて、息子がテストを受けている間、私と夫は京都をドライブデート(!?)。結婚前にも一緒に行った、懐かしのカフェでお茶をした。

その後、テストを終えた息子と合流して、初めての大型書店を探訪。なぜかきょうは夫も私もグルメ本ばかりを見てしまったが、夕飯は家の残りもの。

例年より観光客は少ないのだろうけど、お花見日和の京都の街のにぎわいに、やっと春らしい気分になった。

*友人が大原の朝市で買ってきてくれた菜の花。
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*北山までドライブ。
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*イチゴのタルト。
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徒歩圏のおうちレストラン

腹八分目を誓ったばかりだけど、きょうは初めてのお店にランチに行った。夫の職場関係の奥様との会食だ。滅多に顔を合わせることがなく、こういう機会は半年に1回くらいだろうか。毎回、違うお店を訪ねており、今回はうちの近所の「お家レストラン」。住宅地の中の自宅の一室がレストランになっているのだ。

ご主人は、市街地で開いていたレストランを閉め、ゆっくりリタイア生活を始めたものの、周りの声に促され、自宅で料理を提供するようになったらしい。今は完全予約制で、ランチとディナーを食べられる。

うちから歩いて行ける距離なので、ぶらぶらと近所のお宅拝見をしながらレストランに到着。私たちが最初の客だったが、その後、続々とおばちゃんグループが3組やってきて、お部屋は10数人の客で埋まっていた。ご主人が、すべてひとりで取り仕切るのだが、さすが年季が入っていて、落ち着いて、きちんとしたサービスだった。めちゃくちゃ愛想がいいわけでもないし、ちょっとこだわりのおじさんであることは間違いないが、基本は人と料理が好きだから、今もこうやって営業されているのだろう。

大勢のおばちゃん客がいたお陰で、私はきょうも周りを気にすることなく、お喋りができた。喉をやられて声がかすれているにも関わらず、きょうもがんがん喋ってしまった。広島の同級生の話をしていたら、携帯にその本人から電話がかかってきたのにはビックリしたけど。(緊急の相談事だったのだ)。

帰り際、お店のご主人に、「歩いていらしたようだから、ご近所ですか?」と訊かれた。おっ、しっかり観察しておられたのか。お値段も量もちょうどよかったので、また近いうちに、ぜひお邪魔しようと思う。

*かにドリア
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*デザート盛り合わせ
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ディナーバイキング

きょうは近県の友人一家がびわ湖畔のホテルに泊まりに来るというので、そこのレストランのディナーバイキングに行くことになった。遅ればせの結婚記念日ディナーを兼ねるつもりもあったのだが、なぜか記念日にはコケることが多い夫は、きょうも案の定、会議が入ってしまい、レストランに到着したのは8時過ぎ。私たちが満腹になって、一休みしている頃だった。

大人4名、子供3名で、喋るのと食べるのとで大忙し。37階からの琵琶湖畔の夜景も眼中に入らず、いつも張り切って撮る料理の写真も、きょうは撮り忘れてしまった。(気がついたときには、カメラの電池も切れていたのだ。)

息子は、お姉さん、お兄さんに相手にしてもらったのがよっぽど嬉しかったのか、ずっとテンション上がりっぱなしで、結局、友人一家のお部屋に泊まることになった。

今頃、迷惑かけていないかしら…とちょっぴり心配だけど、これでまたいい思い出ができるに違いないと喜んでいる。

*まともに撮れた写真は、これだけ。
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