お恥ずかしい話だが、私は長年の痔持ちである。東京で働いていた若い頃は、便秘に悩まされていたし、痔はある意味、職業病でもあった。いや、その頃は痔は悪くなかったのだが、職場の先輩方はほぼみんな痔持ちだった。
フリーになって関西に居を移したのを機に、私の生活はがらりと変わり、あれほど悩まされていた便秘から解放された。自炊とストレスの少ない生活が功を奏したのだろうか。ところが妊娠と出産を経て、痔が少々悪化。とはいえ、便秘は治ったし、普段の生活にはまったく支障がなかったので、そのまま放置していた。
それから何年も過ぎて、山の集落に移った後、痔が成長(!?)していることに気づいた私。驚きのあまり、これは手術が必要かも・・・と思い切って、専門のクリニックを訪れた。ところが、そこの先生は軽く笑って、「こんなんで手術はしなくていいよ~。痛みはないの? じゃあ、別に何もしなくていいよ」と、お薬さえくれなかった。受診前に友人に相談したら、「痔はね、自分で大きいと思ってても、お医者さんに見せたら、なんでもないって言われるわよ」と言われたが、まさにその通りだった。
それに安心して、また何年かが過ぎていくうちに、私の痔は静かに育っていた。ちょうど山の集落から、今の住宅地に引っ越しが決まった頃、「これはそろそろやばいのではないか」と思い、痛みは一切なかったが、再びクリニックを受診した。HPに書いてある日帰り手術を受けてみようかと思ったからだ。
先生は、「そうか~、決心しましたか~。じゃあ、やってみますか!」と日帰り手術の簡単な説明をしてくれた。しかし、「次はいついつに来てください」という話もなく、そのまま帰宅。ところが、その直後に母の具合が悪くなったので、それどころではなくなり、そのクリニックには行かずじまいとなった。
あれから2年が過ぎ、私の痔はさらに大きくなった。しかし痛みはまったくないばかりか、便通はいっそうよくなった。以前は朝食後にトイレに行っていたのが、最近は起床すると、そのままトイレに向かうことが増えた。すこぶる快便なのに、なぜ痔は悪化したのだ? とりあえず今年は息子が受験を控えているし、来春こそ思い切って手術をしようか・・・。
そう思っていた矢先、突然、おとといに痔がさらに大きくなった。と思う。実は怖くて、見てないのだ。これはやばい、クリニックに行かなければ・・・と思いながら、おかしなもので、ここまでくると逆に受診するのが怖くなった。ところが、昨日、トイレに行ったあと、初めて痔が痛くなったのだ。これは本当にやばい。
そして、きょう。自治会の一斉清掃のため、朝から昼まで私は公園の草刈りに勤しんだ。今年は班長なので、準備から後片付けまで。夫が草刈り機で刈ったあとを、掃除して回って、立ったり座ったりを繰り返した。疲れきって家に帰り、トイレに行ったら、昨日よりもさらに痛くなった。ソファに横たわって休んだが、じ~んとした痛みが何時間も消えない。これは本当にやばい。
明日、月曜の朝一番でクリニックに行くつもりだ。
*昨日、スーパーの駐車場から見た夕焼け。
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6)肛門外科
7)後悔の嵐
8)痔の手術の後日談
9)肛門外科の先生
10)痔の手術ー追記
はやく、続きを読みたいです。
変なところで休止して、すみません。近いうちに、記憶をたどって、後日談を記したいと思います。